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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第七十七話 安らかな夢
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る者らと気が付けば、こうして共に過ごすなどという事は予想もせぬよ」
アルトの言葉に納得したように皆が頷く。
「シロウに関わった者同士というところでしょうか」
「まあ、この中心に居るのが士郎だしね」
「シロウだもんね」
セイバー、遠坂、イリヤの言葉に仕方がないかみたいな表情で皆がうなずく。
俺がこの中心というのに内心首を傾げるが、皆が納得しているならいいか。
他愛もない穏やかな時間。
「シロウ、今日の鍛錬はどうしますか?」
「そうか、リィゾがいないしな」
「よろしければ私が相手になりましょう。
無論、時間が遅くなるのでアルトルージュが宿泊を許可していただけるのでしたらですが」
「私はかまわん」
セイバーとの鍛錬も久々……というわけではないか。
先週にもしたしな。
「それにしてもシロウも諦めぬな。
戦闘者としては一流とリィゾやフィナにもお墨付きをもらっておるというのに」
「だけど単純な剣技だとセイバーやリィゾに全然敵わないからな。
それに剣技だけで一本取りたいしな」
「負けず嫌いな」
確かに負けず嫌いといえば負けず嫌いなのかもしれない。
剣も魔術も一流になれない事は理解している。
魔術は固有結界とそこから零れ落ちた投影や解析のみ。
剣も極めて二流。
だからこそ一流、いや超一流の相手から剣技だけで一本取ってみたいという半ば無謀な挑戦。
「それでは夕食の前にするとしましょう」
「そうだな」
夕食の準備なんかを考えるといい時間だろう。
「ねえ、アルト、私も泊まってもいい」
「構わんぞ、部屋は空いておるからの」
珍しい。
イリヤがアルトの城に泊まるなんか数えるほどしかない。
というかこれはリィゾが人間を泊める事にあまりいい顔をしない事も関係しているか。
「イリヤが泊まるなら私も泊めて貰おうかしら」
「どうせなら全員泊まればいい。
小言を言う二人もおらん、たまには羽目を外すのもよかろう」
アルトの誘いに全員が乗り気になる。
俺も含め八人の夕飯か。
アルトの城に来てから大人数の食事を作る事もあまりなくなったから、こういうのは久しぶりだな。
とりあえず夕食の準備の前に鍛錬なので中庭に移動する。
当然だがこの城に道場などあるはずもないので、鍛錬はもっぱら中庭である。
ちなみに城の地下には俺の魔術の鍛練用の部屋も用意されている。
「これを使ってくれ」
刃を潰した無銘の西洋剣をセイバーに渡し、俺も刃を潰した双剣を握る。
「だけど珍しいな。
俺の鍛錬をみたいなんて」
中庭で並んで今から始まる鍛錬を観戦している皆に視線を向ける。
「気に
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