崑崙の章
第20話 「ああ。すまん、伝えるの忘れていた」
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―― 盾二 side 仙人界 ――
「シッ!」
左慈の拳を右腕の甲で、巻き込むように擦り寄せ、そのまま瞬時に体を入れ替える。
そして空いた左慈の右半身の隙に、肩をぶつけるように体当たりをして足を踏みしめる。
「鉄山靠っ!」
震脚――文字通り、大地を揺らすような衝撃を、踏みしめた足から全身を伝わり、肩へと集中させ、その衝撃を相手へと叩きつける。
事実、AMスーツの力を加えた力は、地面が陥没するほどの威力であり、その反発力が肩から相手へと伝わると……
「ぐはっ!」
喰らった左慈は、たまらず吹き飛び、地面へと叩きつけられた。
だが、叩きつけられた反動を利用して体勢を整えると、ダメージもなかったかのように、再度地面を蹴って飛び込んでくる。
「なっ!?」
技を出した為に、身体が硬直していた俺は、防御する間もなく左慈の拳を――受けなかった。
寸前で、左慈がその拳を止めたのである。
「俺の勝ちだな?」
「くっ……まいった」
左慈の勝ち誇ったドヤ顔に、渋面の顔つきで認める。
くそっ……結局、三十戦三十敗かよ。
「フーッ……最後の攻撃は悪くなかったが、もう少しダメージを与えてから使うべきだったな。必殺の攻撃も、相手が倒れなければ隙を生むだけだぞ?」
「クリーンヒットだと思ったんだがなぁ……」
「あの技……お前の独特な鉄山靠は、全身の芯を通すことで会心の一撃を与えるという、擬似発勁の一種だ。だからこそ読んでいれば、その一瞬のズレを生じさせて、ダメージを軽減することはたやすい。もう少し精度を上げる必要が有るぞ」
「本来は、拳で打つものらしいからなぁ……この技を教えてくれたのは優先輩だけど、あの人ゲームから技取り入れるくせに使い方完璧だから、真似する方はたまんねえよ」
「鉄山靠自体は、太極拳の正式な技だぞ?」
「え、マジで!?」
知らなかった……てっきり優先輩のオリジナルかと思っていた。
「まあ、芯を通す擬似発勁を取り入れているのはオリジナルと言えるが……普通の人間ならまずできんから、それを使えるだけお前もその先輩とやらも凄いといえるだろうな」
「でも、左慈には通用しなかった……」
「当たり前だ。俺を誰だと思っている」
へえへえ、インチキ技をいくつも使える仙人様でしたねぇ……
「……なんなら軽気功と硬気功ありで、実践するか?」
「すいません、無理っす」
また死ぬのは勘弁願いたい。
「フッ……まあいい。完治してからすでに二週間……以前より動きのキレが上がってきているようだな」
「そりゃぶっ倒れるまで左慈に稽古つけてもらって、倒れりゃ不老長寿の水で完全回復だもんな。これで高重力発生装
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