第一章 護れなかった少年
第十話 トールバーナにて
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このデスゲームが始まってから一ヶ月が経った。
その一ヶ月の間にでた死者の数は......二千人。
約1/5の人が、死んでしまった。
そんな中......僕は......
「それっ!」
迷宮内で元気にソロで狩りをしていた。
現在のレベルは14。
結構レベルが上がり、さらにこの武器の性能もあってか、かなりモンスターを倒すのが楽になってきていた。
防具は前と同じく、フード付きの黒コートと普通のズボンのみで、手に入れたコルはほぼ、アイテムや、食材を買うのに使っていたが、結構余っている。
まぁ、それは貯金してるんだけど。
そして僕は、二日に一回、この迷宮にこもっている。
ちなみに今日は出る日なので、そろそろここから出ようかな......と思いつつ出口の方に向かいながら相手が出てくるのを待つ。
と、その瞬間に、亜人種である《ルインコボルト・トルーパー》が現れる。
「来た......」
気づかれているため、不意打ちは出来ないが、このモンスター、攻撃にパターンがあるため、結構倒しやすい。
そして腰から《リベルテ・ブレイド》を抜き、中段に構える。
そして、《ルインコボルと・トルーパー》が踏み込んで、手に持った手斧を振り下ろしてくる。
それを、横にステップしてかわす。
と、今度は横殴りに一撃。これはバックステップでよける。
そして、また距離を詰めて振り下ろし、これは、横を抜ける感じでよけ、相手の真後ろに出る。
そして、この瞬間に、《ルインコボルト・トルーパー》は少しの間、動きが止まる。
この瞬間が狙い目である。
そしてその無防備な背中に向かって、片手用曲刀基本技《リーパー》を放つ。
この一撃で相手のHPが半分近く減る。
そして相手の硬直時間が終わり、また三回連続の攻撃が来る。
その三回連続攻撃をすべてかわし、背後から今度は片手用曲刀単発スキル《キャッセ・フラッペ》を放ち、それは《ルインコボルト・トルーパー》のHPをすべて喰らい尽くした。
...まぁ、特にレベルが上がるわけでもなく、特殊な物をドロップするわけでもなかったので、そのまま適当に画面を閉じて歩き出す。
そして元々結構出口に近い所で狩りをしていたので、すぐに迷宮から出ることが出来た。
「......さぁって、帰りますかね......」
ちなみに今、僕の拠点は、トールバーナという街にある。迷宮区最寄りなので、結構時間のロスが少ないのだ。
宿は別に泊まった泊まってない関係なしにちょっとお金がもったいないが、常に十日分、先にお金を払っているため、誰かに宿を取られることも無い。
と言うわけで安心である。
隠蔽スキルと同時にまだ全然鍛えられていない索敵スキルを使用し
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