A’s編
信じてたのにっ!!
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「じゃあ陽龍くん、美愛ちゃん、アリシアちゃん、なのはちゃん、フェイトちゃん、また明日ね」
放課後、校門ですずかが言う。
今日のオレたちはそれぞれ用事があるから、ここで別れることになっているのだ。
「浅賀三兄妹、遅刻すんなよー」
慎吾がオレたちに向けて言う。
「慎吾のくせに生意気な!・・・でも、何気に私が一番遅刻率高いんだよねぇ。なんでだろ?」
朝グダグダにながら準備して、また二度寝しようとするからじゃねーの?とかツッコミたい。
「そういえば慎吾は図書館で知り合った友達のとこだっけ?」
「んー、正確には、その友達の家族とちっと出かけるんだけどな」
「遅刻しちゃダメよ、アホ慎吾」
「ラッキースケベは犯罪だからな、バカ慎吾」
「えっちぃことしたら、樹海に放り込んじゃうからね♪」
「アリサはともかく、陽龍とアリシアはなんかおかしくねぇ!?」
気のせいだ。
そして、いつもの会話をしながら、オレたちは別れた。
「そういえばなのは、明日から朝練再開するぞー。やっとあの筋肉痛も治ったし。まあ、レアスキルはまだ禁止中だけど」
帰り道、オレたち三兄妹となのは、フェイトは途中まで一緒に帰る。
「ああ、あの全身筋肉痛・・・。とりあえず了解なの。あ、よかったらフェイトちゃんもどう?」
「朝練・・・うん、よかったら参加させて欲しいな」
「ついでにオレは朝四時半に起きて五十分から運動開始。五時半になったら家に一度戻ってアリシアと合流。そのあとにアリシアのリハビリと魔法の練習。六時に家に戻ってシャワー浴びて、半から朝ごはんの手伝い。五十分になったら美愛を起こして七時に朝食。それから美愛の準備をリビングで待つ。運がいいと余裕で学校に着くけど、運が悪いと美愛がそこから二度寝するから、オレが運びますよ三号くんで遅刻ギリギリに登校する」
ちなみに今日は余裕だった。
「あれ?一年生の時は二号くんじゃなかった?」
「二号くんは使いすぎで壊れちゃった。それに今度からアリシアも入るから、少し改良したかったんだ。でもそろそろ壊れそうだから四号くん製作中だったりする」
美愛がフェイトとなのはから形容し難い視線を向けられる。
ざまぁ。
「あ、そうだ美愛、今度の四号くんには屋根をつけてくれると嬉しいな。雨の時とか、日差しとかあるし」
「あー、お姉ちゃんがなんか浅賀家に本気で馴染んでるー」
わー、フェイトの反応が少しずつ冷たくなっていくー。
「ってか、もう誰もおにぃの高密度スケジュールに突っ込まないんだね」
「「「「慣れだよ、慣れ」」」」
「ちゃっかりおにぃまで混ざらないでくれる?」
「さ、フェイトの家に行こう。リンディさんにあの襲撃者のこととか聞きたいし」
「「「はーい」」」
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