歌い手、幻獣に出会う
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でグリフォンに認められる。
・ 敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
“サウザンドアイズ”印』
「私がやる」
僕たちが契約書類を読み終わると、春日部さんが指先まできれいに伸ばして挙手をしながら、そういった。
一体どれだけやりたいんだろう・・・グリフォンを羨望のまなざしで見つめてるし、動物好きにしては行き過ぎてると思うし。
それと読んでて思ったんだけど、いつの間に僕も参加することになってるの?一回も参加の意思を示してなかったよね?
「OK、先手は譲ってやる。失敗するなよ」
「気を付けてね、春日部さん」
「なんというか・・・頑張って」
「うん、頑張る」
一応、僕も参加者になってしまっているので春日部さんに激励を送る。
春日部さんはそれに短く返すと、グリフォンと共に少し離れたところに行った。
おそらく、僕たちを巻き込まないためであろう。
「え、えーと。初めまして、春日部耀です」
『!?』
春日部さんがグリフォンに話しかけて、グリフォンが驚いてるけど・・・まさか、人間が言葉をかわせるとは思わなかったんだろう。
さて、そのまま仲良くなって背に乗せてもらえるといいんだけど、さすがにそれは難しいかな?
「私を貴方の背に乗せ・・・誇りをかけて勝負しませんか?」
あっれー?春日部さんは何のためらいもなく勝負することを選んだぞー。
それに、あの姿がグリフォンを示しているのなら、あれは陸の王者であり、空の王者であるということ。“誇りをかけろ”なんて効果的過ぎる挑発なんじゃないか?
そう思っていたら、グリフォンが何かを春日部さんに問いかけるような動作をする。
さて、春日部さんはどう
「命を賭けます」
答えるのかっておい!
「だ、駄目だろ、それは!」
「春日部さん、本気なの!?」
「そんな簡単に命を賭けるなんて!」
「貴方は誇りを賭ける。私は命を賭ける。もし転落して生きていても、私は貴方の晩御飯になる。・・・どうかな?」
春日部さんは僕たちの声に聞く耳を持たず、グリフォンと話を続ける。
その様子に僕たちはさらに焦るけど・・・
「双方、下がらんか。これはあの娘が提案したことだぞ」
「ああ。無粋なことは止めとけ。俺たちは、春日部に順番を譲ったんだからな」
白夜叉さんと逆廻君に止められる。
確かに二人の言うとおりだけど・・・それでもこれは・・・
「三人とも、大丈夫だよ」
僕が悩んでいると、春日部さんが振り返ってそう言ってきた。
その瞳は自信に
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