第四十一話 命
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よ、これから先、まだまだ長い人生があるのに、なぜそれを諦めてしまうの?」
その、哀れみや悲しみを込めた言葉に、遼は一言、こう返した。
「私が生きていても、意味はないでしょ?」
それを聞いた全員が、自分の耳を疑った。
彼女は、なんと言った。
生きることに意味がない。
どう考えても、小学三年生の遼が導き出せる考えではなかった。
「おいてめえ!!」
これに反応したのは、刃だった。
彼は勢いよく立ち上がり、遼のもとへ行こうとするが、クロノとユーノに両腕を掴まれ仕方なくその場から怒鳴りつける。
「俺に生きろって言ったのはなんだったんだ! 嘘だったのか! そんな嘘に俺は半年以上悩まされたってのかよ!!」
そんな彼を見て、遼はため息をつく。
(しょうがない、かな)
そう言って彼女は、ある言葉を、彼に念話で送った。
「は、そんなの、……いや、まさか……」
彼はそう言うと大人しく椅子に座る。
「じゃあ、改めて聞くけど、他に隠していることある、よね?」
遼は刃が静かになったのを見て、皆にそう尋ねる。
しかし、それに誰も答えない。
仕方く、遼が続ける。
「一つはクリムが今どこにいるのか、まあ、これは大体想像がつくけど、問題はもう一つ」
遼は、皆に聞こえるように、最後だけ強く言った。
「ねえ、誰がショウって人を倒したの?」
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