暁 〜小説投稿サイト〜
銀色の魔法少女
第四十一話 命
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
よ、これから先、まだまだ長い人生があるのに、なぜそれを諦めてしまうの?」

 その、哀れみや悲しみを込めた言葉に、遼は一言、こう返した。



     

         「私が生きていても、意味はないでしょ?」




 それを聞いた全員が、自分の耳を疑った。

 彼女は、なんと言った。

 生きることに意味がない。

 どう考えても、小学三年生の遼が導き出せる考えではなかった。

「おいてめえ!!」

 これに反応したのは、刃だった。

 彼は勢いよく立ち上がり、遼のもとへ行こうとするが、クロノとユーノに両腕を掴まれ仕方なくその場から怒鳴りつける。

「俺に生きろって言ったのはなんだったんだ! 嘘だったのか! そんな嘘に俺は半年以上悩まされたってのかよ!!」

 そんな彼を見て、遼はため息をつく。

(しょうがない、かな)

 そう言って彼女は、ある言葉を、彼に念話で送った。

「は、そんなの、……いや、まさか……」

 彼はそう言うと大人しく椅子に座る。

「じゃあ、改めて聞くけど、他に隠していることある、よね?」

 遼は刃が静かになったのを見て、皆にそう尋ねる。

 しかし、それに誰も答えない。

 仕方く、遼が続ける。

「一つはクリムが今どこにいるのか、まあ、これは大体想像がつくけど、問題はもう一つ」

 遼は、皆に聞こえるように、最後だけ強く言った。



        「ねえ、誰がショウって人を倒したの?」



[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ