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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter28「憤りと後悔」
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が急激に変化し、防衛ラインのフォワード達が苦戦している事をシャマルから報告を受け、はやては応援にルドガーを向かわせたのだ。あの時ルドガーが割って入って、魔力弾を槍で防いでいなかったら、どうなっていたのか……想像もしたくない。

「すまねぇルドガー。アタシがもっと早く来ていれば……」

「ヴィータが気にする事じゃない。何事も無くてよかったよ」

「ホントにすまねぇ……」

ルドガーに謝った後、ヴィータは陸で呆然としているティアナを見る。

「ティアナ!この馬鹿!無茶やった上に味方撃ってどうすんだ!」

骸殻を解き、ほぼ同時にヴィータの怒声が響く。

「あ、あの!ヴィータ副隊長……今のもその、コンビネーションの内で……」

ミスショットを撃ってしまったティアナを庇おうとするスバル。
だがその弁解は無茶苦茶であり、全く筋が通っていない。

「ふざけろタコ!直撃コースだよ今のは!ルドガーを見ろ!ルドガーが割ってなけりゃ、お前の背中に直撃してたんだぞ!」

「違うんです!今のは私がいけない---」

「いい加減にしろスバル」

「えっ?」

言い争いに嫌気が差したルドガーは、スバルに厳しい口調で話し掛ける。

「さっきの動きでお前は何一つミスなんてしていない。ミスをやったのはティアナだ」

「ち、違い--」

更に食い付こうとするスバルにルドガーはやむを得ず、カストールをスバルの喉元に突き付け黙らせる。

「戦いで一番厄介なのはな、背中を預けられないような味方だ。お前は優しい……けど勘違いするな。今のお前の言葉はかえってティアナを苦しめているぞ」

「えっ?」

「誰だって失敗はする。問題はその失敗を次にどう生かすかなんだ。アイツの事を思うなら、今は何も言うな」

「…………」

殺気を少し混ぜたとはいえ、あんなに反論していたスバルが今のルドガーに何も言い返せなかった。
ルドガーも出来ればこんな事をしたくはなかったが、今の状況と今後の彼女達の成長を考えれば、多少厳しい方が2人の為になると考えた。

彼の兄、ユリウスがそうだったように。

「あと、スターズはもう前線から離脱しろ。戦闘なんてとてもじゃないが任せられない。これはエージェントとしての命令だ」

「!ま、待ってください!私達は---」

「ルドガーの言うとおりだ。テメェらは下がってろ。後はアタシ達がやる」

「……はい」

有無を許さないルドガーとヴィータに、スバルは大人しく下がる。

「俺がヴィータをサポートする。さっさと終わらせよう」

「ああ……背中は任せるからな。……行くぞッ!」

「おうッ!」

その後、副隊長陣とルドガーの活躍によりアグスタに進行していたガジェットは全て殲滅
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