一章 Experimental Results
No.3 フェロモンぱぅわー。
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。
けれどポジティブ思考したところで、凪のフェロモンがなくなるわけではない。
案の定、コンビニの前でうんこ座りしている不良と目が合い、凪はまた追われる羽目になった。
それから幾度となく交番でお世話になったり、不良に追われたりを繰り返していると、ついには警官がマンションまで凪を送ってくれることになった。
おかげで感動した凪がパトカーの扉を壊すまで、数秒とかからなかった。
「これ、経費で落ちるのかな……」
落ち込んでいる警官を見て、凪は何とか慰めようと思ったが、現況である自分自身では何も声がかけられない。
やはり力の制御方法を学ばなければいけないと、思いをいっそう強くして、凪はあさっての方向を見た。
人はコレを現実逃避と呼ぶ。
◇◆◇◆
優しい警察に全力で手を振り終わり、凪はやってきた場所に目を向ける。
新築ではないものの、きちんとした作りがされている『マンション・人参』
初めての一人暮らしに、少しドキドキしながらも凪が玄関へと近づくと、影からぬっと怪しいおっさんが出てきた。
「まさか警察に送られてくるとは、流石のおじさんも予想外だったよ」
凪は義姉が言っていた親戚の特徴を思い出しながら、目の前の人物と比較してみる。
隠れマッチョ、頼りない、よれよれの服、胡散臭い、おっさん。
どれも当てはまっている。
頷きながら凪はペコリと頭を下げ、失礼のない様に、尚且つ舐められないように挨拶をする。
「初めまして糞やろう」
「おいおい……大人しくて礼儀正しいって聞いてたんだが、おじさん耳がおかしくなったのかね」
思っていたのと違う反応に凪は首をかしげる。
確か義姉である楓が、「舐められたら人間終わりだ。お前も外の世界に出るんだから、コレぐらい憶えておけ」
などと言ってわざわざ教えてくれたものだ。
凪はまさかそれ自体が間違っているとは思わず、自分の対応に何か間違いがあるのだと考え、目の前の人物に質問してみる。
「何か問題があんのか? この死にぞこないが」
「……いやね、おじさんも最初は楽な仕事だと思ったんだけど、ずいぶんと嫌な仕事請け負っちゃったなってね」
「えっ……、なんというか、それは可哀想でいやがりますね。俺が拳貸してやりましょうか?」
親戚である宇佐美 巨人は、崩れた口調を無理やり修正しながら、手を貸そうかと尋ねてくる凪を見る。
若い美形。容姿だけは羨ましいが、他に力がある様には感じられない、けれど何処かおかしな感じがするのも確かだ。
宇佐美は自分の目が役に立たないことに首をかしげ、どうでもいいかと締め括る。
警察に連れられてきた時点でダメな子だ、というのは宇佐美も理解しているのだ。
自分とて若い頃にやん
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