魔法先生ネギま!
0375話
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除する。
角と羽がまるで溶けるように消えていく。以前にも思ったんだが異形化を使った時、羽はともかく角は俺の頭から生えてくるのに異形化を解除すると消えるってどうなってるんだろうな。
「ふぅ」
異形化の解除も終了し、魔力や体力といったものが吸収されていないのを確認してから扉を開ける。すると、次の瞬間には僅かな隙間からあやかがこの部屋に入った時の俺のように身を滑らせて入ってくる。
「アクセル君、怪我は……怪我は大丈夫ですの!?」
そう言いつつ、俺の身体をペタペタと触って確かめていく。
「アクセル君、無事で良かったわ」
「全く、あまり心配掛けさせないでよね」
「円、デレた後にツンするのはツンデレじゃなくてデレツンとでも呼ぶんじゃないかしら」
「ちょっ、美砂!?」
「アクセルさん、ご無事で何よりです」
そんないつもと変わらぬやり取りをした後に、早速皆で散らばってこの広い部屋の中を調べる事にする。
とは言っても、大きさ的に体育館と大して変わらないのでその作業は途中で俺の空間倉庫から食事を出しつつ数時間にも及んだのだが。
そして……
「成る程、日記か」
「はい。本棚の奥に隠されていました」
茶々丸が発見した日記。言うまでもなくここを脱出する手段にしろ、あのリッチの詳細にしろ色々と手掛かりがあるのは間違い無いだろう。
そう判断して早速日記を読み進める。
○月×日
アリアドネーからの脱出に成功。これで禁忌の研究やら何やらと詮索されないで済む。研究の拠点には、以前情報屋から買った情報を頼りに発見した所を使う。話によると元々は何かの拍子で見つかった場所らしいが、詳細は不明。ただし隠れ家としては文句無しらしいので問題は無い。
○月×日
私の研究、即ち不老不死を人間のままで成し遂げるという目標を理解しようともしないアリアドネー上層部め。どうやら私を賞金首としたらしい。いつものように情報屋と接触した時に賞金稼ぎやマギステル・マギに注意するよう言われる。
○月×日
情報屋を通して最近どこかの遺跡で見つかったばかりだという『時の指輪』を奪う為に汚い仕事も請け負う傭兵を雇って目的の物を持っているトレジャーハンター共へと襲撃を行う。傭兵に支払った金額でアリアドネーで稼いだ額が8割程消えた。ただし、私の研究にはどうしても必要な代物なので必要経費だと割り切る事にする。情報屋を通じて受け取ったのは20個程の時の指輪。これ程の数があるとはさすがに驚いた。
○月×日
くそっ、何でだ! 時の指輪を私が使えない事が判明。理由としては単純で、最初に起動させる際の莫大な魔力を私が持っていないからだ。単純に不老となるだけで何故これ程の莫大な魔力が必要なのだ。不死に手が届くにはまだまだ遠いらしい
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