魔法先生ネギま!
0375話
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ゲートから身を乗り出して片手で吊し上げ……振りかぶってからそのまま床へと叩き付ける!
『ぐはぁっ。き、貴様。私に何をした』
「簡単な事だよ。俺から奪った魔力を返して貰ってるだけだ」
『馬鹿な。そんな真似をすれば私の命は……』
「知るか」
未だ掴んでいた足首を勢いよく振り上げ、再度床へと叩き付ける。
『がっ!?』
「そもそもこっちを殺そうとして襲い掛かってきた以上、逆襲される可能性は当然考えていたんだろう? 撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ、という言葉を贈ろうか」
こうして話している間にも、黒い炎がリッチから魔力を吸収している。その効果が出ているのだろう、床に叩き付けられるよりも魔力を吸収されている方がこいつには堪えているらしい。
そのまま、1回、2回、3回と繰り返し繰り返しリッチから魔力を吸収しながら床へと叩き付けていく。
その数が30回を越え、まさに虫の息といった感じで身動きが出来なくなったのを確認してからようやく魔法陣が描かれていない床へと放り投げた。
『ぐっ!』
小さく呻くが、それ以上は特に何もする事無くその場に横たわっている。
さて、どうしたものか。確実性を求めるのならスライムによる吸収なんだが、ヘルマンの時の例もある。またあの激痛を味わうのは正直御免だし、何よりこんな何処とも知れない場所で数日も気を失うのは自殺行為に等しいだろう。
となるとこの手段しかない、か。
動かないリッチへと視線を向けながら喉へと魔力を集中する。
そう、永久石化の光線だ。これならリッチと言えども効果はあるだろうし、何よりも石化した相手は空間倉庫に収納可能というのは京都で既に経験済みだ。例えリッチ特有のスキルとかがあったとしても空間倉庫の中は時間の流れが止まっている。それなら復活はまず有り得ないだろう。
喉に魔力が十分溜まったのを確認し……
「がぁっ!」
声と共に、石化の光線を吐き出す。
俺の口から放たれたその光線は、一直線にリッチへと命中して数秒も経たないうちにその姿を石像へと変えていく。
完全に石化したのを確認し、そのままその石像へと触れて空間倉庫に収納する。
脳裏のリストにはきちんと『リッチの石像』と表示されていた。
リッチがいなくなった為なのか、床に描かれている魔法陣もその効果を止めている。
これであやか達をここに入れても大丈夫だろう。
そう判断し、獄炎煉我を解除し……
ドクンッ!
「……ぐっ!」
一瞬。そう、ほんの一瞬だけ何かが俺の内側で脈動したような感じがした。
だがそれもすぐに収まり、今の感覚が嘘だったとでも言うように身体の異常は何も感じない。
……この部屋の魔法陣の影響か何かか?
そう思いつつも、次に異形化を解
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