常盤台中学襲撃事件
Trick42_ケシズミになってから後悔してももう遅えぜアンタら
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う服の一部を詰められ漏らす音も微かに悲鳴が聞こえる。目からは涙が際限なく流れているが、抵抗して暴れる様子も、嫌がって顔を動かす事もない。微かな悲鳴だけが、最後の抵抗だった。体の所々には何か濡れたものでなぞったような光沢が見えた。特に首筋、乳房とその先端。そして女性の陰部からは自ら液体を垂らしていた。すでに心を折られていた。目には光がない。
男の口からはよだれを垂らしており、恐らくは少女の体を舌で這わせたのであろう。さらけ出された陰部は、すでに戦闘態勢に入っていた。十数センチのそれが、やや上向きに固く勃ち、ビクビクと小刻みに動く。ただ、まだ使われていないようで濡れていなかった。左手は少女の足首を掴み股を大きく広げさせている。右手は駆動鎧の手甲は外されて、黒い手袋だけ。その指先は少女の陰部と同じ液体が付着していた。
不幸中の幸いなのか、すでに手遅れか、それは分からない。
少女は甚振られていた。だが、まだ汚い棒は入れられてない。入れられる寸前であった。
「キュモール様の邪魔をするな!」
後ろから感じた殺気が2つ。投げ槍と突き槍。
1秒前の自分であれば、攻撃を受けようとも少女を助けに向かっていた。
だが、冷酷に判断できるようになってしまった今では、最短で助けるよりも
確実に助ける事が優先事項になった。
攻撃を受けて自分が負けて助けられないよりも、今は自分が怪我をせずに倒す事を。
突き槍を、左に僅かに動いて脇腹をかするように避ける。
投げ槍を、顔を微かに傾けて避ける。
突き槍はそのまま左手で掴み、使えないように固定。
同時に体を動かして、遠くから投げているであろうもう一人からは、
兄が影になって動けない位置に移動する。
「ちっ! 離せ!!」
右手を柄に残し、左手で信乃の左顔面に拳を入れる。
信乃は避けずに顔面で受けた。
受けたが、完全に受け流した。
「な!? 手ごたえが無い!?」
「・・・・・中国の化剄って分かる? 敵の攻撃を外側に弾いたりして防ぐやつ。
簡単にいえば、攻撃を別の所に流す技術」
「お前は動いてもないはずだ!!」
「同じだよ。顔面に受けたと思っているけど、力の全部を別に受け流しているから。
ただ、あんたが気付かないだけだよ。どこに受け流したかすらもね」
ゆっくり矢率器をを振り返る信乃は、無表情。
大きく変わっていたのは、その目は碧色になっていた。
「その眼!? きさま、碧空か!?」
「・・・・・」
瞬間、矢率器は半年ほど前から流れている噂を思い出した。
『捕えきれない速度で敵を倒す。依頼を必ず成功させる新しい請負人。
その特徴は
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