常盤台中学襲撃事件
Trick42_ケシズミになってから後悔してももう遅えぜアンタら
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ろう。
切り裂かれた槍の事は、最初から無かったかのように太刀筋を読み避ける。
そして先程投げられた、地面に刺さっている槍を引き抜いて、最初の状態に戻った。
「な〜る。兄妹で同じ武器を使うと単純さが目立ってワンパターンになると思ったけど。
ふむ。撤回しよう。武器が壊れる事を想定していたなんて、なんと慎重で臆病な奴らだ」
「・・・・何とでも言え」
今回は挑発に乗らなかった。
ただ、信乃の本音でいえば武器が壊れる事を想定するのは悪いことではない。
むしろ誉めたたえたい。
自分も常に複数の予備パーツを持ち歩いている。(今日が忘れたのはご愛嬌)
最悪を想定して動くのは誉めるべき事だ。
武器を手に入れた矢率器は再び向かってくる。
遠くからも殺気とともに槍が飛来する。
信乃は難なく防ぐが、予想以上のコンビネーションに決めの一手を考えていた。
「さて、どうやって倒すか。速度は勝てるけど炎の道って威力が軽いからな。
それを補うために手数が多いけど。
今回は刀持ちって言っても、殺しちゃだめだし殺す気もないし。
それにプロ相手じゃ殺気をたどられて連撃ってわけにもいかないし、
だからと言って玉璽を開放するの足が持つかどうかは・・・・」
そのとき
〜〜〜〜〜〜〜〜!!
「え?」
聞こえた。
確かに聞こえた。
突き刺さる槍、振り薙ぐ槍、受け止める刀、自身のA・T駆動音。
雑音が多いが確かに聞こえた。
口が塞がれて、泣き叫ぶ少女の悲鳴を。
信乃は走った。倉庫に一直線で。
戦闘中にも関わらず、2人を相手にしているにも関わらず、
腕や腹に攻撃が当てられたにも関わらず、持っている刀を手放しているにも関わらず
一直線の最短距離の今の最高速度で。
そして扉を蹴り破った。
「な、なんだ!? 球鬘、終わったなら邪魔せずに見張りを・・・・
なんだい君は? 僕の“お楽しみ”を邪魔しないでほしいな」
信乃は怒りの臨界点を超えた。
そして、その怒りに比例して、意識が、冷静に、冷酷に、冷えていく。
フラッシュバックするのは戦場でのトラウマ。
目の前には少女と男。
少女は裸。身に着けていた衣服は力づくで破り脱がされて、足元で布切れとして散乱している。両腕は縛られて頭の上から動かせないように固定されていた。
男は駆動鎧を身につけている。今まで倒してきた奴らとは違い、より丈夫で性能が良い事を一目で分かる。ただ、その駆動鎧は顔と下半身部分が外れ去られている。下半身は下着すらもなく男の素肌が、陰部がさらけ出されていた。
少女は口には自分の着ていたであろ
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