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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第31話 ホテルアグスタ
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くらいかな。………まあゼルフィスが管理局、ローフィアは今でも聖王教会に安置されていたからこそ2つについての情報が分かったんだけどね」

そう苦笑いしながら説明するユーノ。
そんなゼルフィスをバルトとヴィヴィオは食い入るように見ていた。

「でもユーノ君、そんなかなり大事なロストロギア、オークションで出しちゃって良いの?」
「僕もそう思ったんだけど、上からの通達でね。まあゼルフィスは誰が使っても起動しないし、歴史的価値はあるけど、壁画とかもっと貴重な物がある以上、そこまで価値が無いと判断したんじゃないかな?」

となのはの質問に答えるユーノだったが、バルトとヴィヴィオには届いていなかった。

「これで3つ目………バルバドス、ガルディア、ゼルフィス」
「ヴィヴィオお前は………」
「バルト、この子も使い手を待ってる。そしてその人はここにいるよ」
「ここに………だと?」
「うん、そう感じる………」

聖王器が見つかるにつれてヴィヴィオにも変化が現れてきた。
バルバドスの時とは違い、覚えているような口振り。
あの双剣ガルディアを見つけた時も少し自分では無いような反応だった。

(双剣の時は実際に居たわけじゃねえが、なのはの話を聞いた限りじゃやはり変わってきている………)

自分の知っているヴィヴィオじゃ無くなっていくような感覚。

(何だこれは………もしかして不安になっているのか………?)

胸を締め付けるようなそんな不安がバルトを襲う。

「ヴィヴィオ………」
「バルト、私時々自分でも知らないはずの事がふわって浮かび上がるの。私って何なのかな?」
「変な質問してんじゃねえ、ヴィヴィオはヴィヴィオだろうが。それ以上でもそれ以下でもない」
「………うん、そうだね」

嬉しそうにバルトの言葉に頷くヴィヴィオ。

「バルトありがとう………」

そう話し、バルト達を待っていたなのは達のもとへと向かった………












「これ位かな。後はオークションでのお楽しみだね」
「ありがとうユーノ君」
「ありがとう、ユーノお兄ちゃん!ヴィヴィオ楽しみ!!」
「まあ小さい子にはあまり教育的に良いかどうか微妙だけど結構楽しめると思うよ」
「うん!!」

案内を終え、先程居た場所へ戻ってきた4人。

「ふぅ………それじゃあタバコを………」
「バルトさん、始まるまでそんなに時間無いんですからゆっくり吸ってちゃ駄目ですよ」
「分かってる。ここから外の方が早いから出て一本だけ吸ってくる」
「分かりました、じゃあ私達は会場にいるので早く来てくださいね」
「ああ、分かったよ」

そう返事をしてバルトは1人ホテルを出たのだった………








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