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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第31話 ホテルアグスタ
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のメンバーから上手く逃げ、再び上へと向かう。
「急がないとはやてちゃん達が………」
しかし今のリインは小人サイズ。
浮かんでいるとはいえ、どうしても上に行くのには時間がかかっていた。
「はやてちゃん、皆………うっ!?」
急ブレーキして止まり、手すり階段の裏にへばりつくようにくっついて敵から逃れる。
「危ない危ない………「うぎゃ!?」えっ!?」
いきなり敵の悲鳴が聞こえ、慌ててそっちを見ると、そこには乱れたタキシード姿のバルトが居た………
「どれくらい作業は進んでいる?」
「現在70%程、転移装置の方へ運び出しました。後はコントロール室でAMFを解除すればOKです」
「その前に先ずは機動六課の面々にはご同行願うか………」
そんなボスの言葉を聞いた女性人の体が全員強ばる。
「俺はあそこにいる女を!!」
「俺はあの女とあそこの女!!………へへっ!!」
そんな手下の言葉を聞いてパニックになるお客と従業員。
「加奈、もしもの時は頼むね」
「大悟………?」
小さく加奈に呟いた大悟はすっと静かに立ち上がった。
「何をしているエース・オブ・エース?お前にはこの状況が分からないのか?」
「いや、あまりにもゲスな奴等ばかりでね、見ていられなくなってつい立ち上がっちゃったよ」
「あ?何上から見てんだ!!」
「管理局の犬が!!いい気になってんじゃねえぞ!!」
「管理局の犬ね………俺が犬だったら、アンタ等はゴミを漁るネズミか?」
笑いながらそんな事を喋る大悟の頬を銃弾がかすめた。
「何を撃っている!!」
「す、すいません………」
「そうだよな………ここで人質が一斉に蜂起したらお前逹の人数じゃ抑えきれないだろうからな………」
テログループの人数は数10人。
対して人質は200人以上。
AMFによって魔法が使えない彼等にとってこの人数は抑えきれないのだ。
「質量兵器で固めているのを見るとAMF内での戦闘が碌に出来ないか、魔法を使えないメンバーだけなのか、どっちにしてもアンタ達にも不利な条件が多いって事だ」
「コイツ………!!」
手下の1人が大悟の前へとやって来て思いっきり殴りつける。
「なっ!?」
「遅い、そんなんじゃ俺を殴る事だって出来ないぜ?」
「この野郎………!!おい、このクソ生意気なエース様を袋にしてやろうぜ!!」
「おう!!」
「舐められたままにさせるか!!」
そう言って銃を持っていた奴さえ、大悟の所へやって来てステージの上へと引っ張りあげる。
大悟も抵抗するものの、複数の人間に掴まれた為、逃げることが出来なかった。
「止めろお前等!!」
「ボス、大丈夫だって!
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