幼い日もありました
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さを覚え、購入して持ち歩いていたのだが、その一つを女の子にあげた。
暫くすると、この子を探して母親がやって来た。
「あら? あなたは?」
「伊織です、怪我をしていたので手当てをしていました」
「えらいのね、ありがとう。ほら、お礼言いなさい」
「ありがとうございました」
「おばさん急いでるから、もう行くわね」
「はい、さようなら」
「さようなら、して」
「さようなら」
誰も居なくなったし、部屋に戻るか――――どっちだったっけ?
池まで戻り、外履きを元に戻し、ショートカットした部屋と廊下を戻り、元の部屋に辿り着いた。
「――――伊織? 何処に行ってたの?」
「トイレ」
「そう、帰るわよ。忘れ物は無い?」
「特に無し」
無駄にデカイ門から出て振り返ると、女の子が母親に連れられて手を振っていた。軽く振り返して駅に向かった。
………………
…………
……
「おーい、起きろー。起きないとキスするぞー」
「………………すまん。まだ夢の中みたいだ」
「起きてるんだったら、さっさと準備しなさい。アスナとシリカももう起きてるわよ――――あんただけよ」
あー、SAOの世界だもんなー…………随分と懐かしい夢だった。
「あんた、聞いてるの?」
「あぁ、聞いてるよ、待たせて済まなかったな、今日は何するんだっけか?」
「今日は黒猫団と組んでイベントでしょ、しっかり頭回しなさいよ」
「あー、そうだった気もする」
「そうなの! さっさと起きて、アスナの朝食食べちゃいなさい」
「あー、気が向いたら」
「さっさと食えッ! 後片付けが残ってるのよッ!!」
「あー、だりい――――リズ」
「――――何よ」
「ありがとな」
「――――あ、あんた。まだ寝惚けてるでしょ! 変な事言わないでよ!」
「飯食ってくる」
「――ちょ」
何か言い掛けたリズを放置してドアを閉める。
あー、頭が回らねー、三日間完全徹夜した後は大体こうだ。
「おはよう。リズは?」
「おはようさん、部屋で寝てるんじゃね?」
「え? 調子良さそうだったけど?」
「二度寝したかったんじゃないのか? 今日の飯は何?」
「久々にサンドウィッチね、ソース変えてみたから感想を聞かせて」
アスナに手渡され、一口パクリと行って見る。
「――――微妙に甘い。口の中全体に甘ったるい味がする」
「あまりお気に召さないかしら?」
「ワッフルの亜種だと思えば食えなくも無い、朝から食うにはどうかと思うがな」
「わたしにとっては懐かしの味、思い出の味なのよ」
「ふーん」
「今朝子供の時の夢を見てね――――」
そしてどこかで聞い
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