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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
7 悪意の起動
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を制する者が強者と成り得る世界だった。
そう、例えば電波。
そこら中に溢れている電磁波の一種を自由に操れるとしたら。
この新商品は飛ぶように売れている。
そしてこれは自分たちにとっても有力な武器だった。
備え付けの冷蔵庫に入れてあったクリスタルガイザーを手にとった瞬間、枕元で充電していたLumiaが鳴る。

「ハイ。あぁ、どうも。如何です?我々の商品は?」
『ああ。人に撃ったりはしてねぇけど。脅すにはかなり十分!カツアゲの成功率が上がったから、また商品買ってやるよ』
「そうですか。では予定通り、今夜10時に例の倉庫で」

安食はまだ声変わりの終わっていない電話相手との通話を切る。
たとえ武器を売るのが、しょうもない理由で強がるだけの子供であっても売れるならば売る。
それがValkyrieのやり方だった。
むしろこれからの時代を担う若者たちに武器を売りまくる事こそが、世界そのものを変えることに繋がるのだった。

「ったく、撃てもしねぇのにカツアゲに銃を使うだと?」

安食は先程の電話とは口調を変えて本性むき出しで愚痴った。
電話や商談の時に優しい笑顔と声は全て作り物だ。
これまで自分の態度があらゆるものに影響を及ぼすということを人一倍に学んでいた。
だからこそ、自分を偽らずに済む1人きりである状況を心から愛している男だった。














『今日で1週間だ。これで君は晴れて我々と同じ『紺碧の闇』の一員だ』
「.....」

彩斗は息を整えながら、目の前のダークネスを見た。
正直、恨みすらも抱きかけていた。
この3日は地獄と言うしか無かった。
相手の恐怖を操作するためには、相手の感情を理解する必要がある。
彩斗にはシンクロが備わっているため、相手の感情は相手の脳から直接理解できる。
だがダークネスはそれを使うことを許さなかった。
シンクロは危険だからだ。
相手の脳にリンクするということは、下手をすれば逆に乗っ取られることもある。
だがらこそ相手の表情、口調、仕草から相手の感情を読み取るための動作を何度も繰り返した。
必死に頭を回転させ、感情を推測する。
それは恐ろしいまでに脳を酷使する。
そして暗闇に紛れ、何処から襲われるか分からぬ恐怖心を与え続け、気配を消して接近し、とどめを刺す。
与えられたのは発煙筒2本と手甲鉤、火薬、そして短刀だけ。
相手は熟練した『紺碧の闇』の戦士だ。
身体能力も精神力も勝てる要素など1つもない。
気配に気づかれ、反撃を喰らうのがオチだ。
実際、何度も何度もあと一歩まで追い詰めたところで負けた。
勝ち星は今日まで無かった。
だが今は違う。
足を砕き、膝立ちになっている状態に短刀を突きつけている。
黒マントの
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