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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
7 悪意の起動
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10月26日土曜日。

「なぁ?ロックマン?何だか最近、心が痛いな」
「そうだね。こっちに来てから、みんなに避けられてる気がするものね」

『光熱斗』は遅めの朝食を食べながら、自分のPETに向かって話し掛けた。
話している相手は自分のネットナビである『ロックマン.EXE』だ。
これまで2人で幾つもの電脳犯罪に立ち向かい、デンサンシティの平和を守ってきた2人でもため息をつかねばならぬ状態だった。
現在、父親であり科学者の『光祐一朗』の仕事のために再び才葉シティへと暫くの間、舞い戻ることとなっていた。
才葉シティはデンサンシティと同じくらいに発展した街だ。
最新のテクノロジーによって生活が支えられ、人々は有意義な生活を送ることの出来る素晴らしい街だ。
デンサンシティも本来ならば、これが正しい姿だった。
だが何故か才葉シティはデンサンシティと違い平和だった。

「それにオレも平和ぼけしてるだよな」

熱斗は既に約2ヶ月間、才葉シティで生活しているが、それによって久しぶりに平和というものを享受していた。
だが困ったことに才葉学園の中等部ではデンサンシティからやってきたという自己紹介だけで、皆から恐れられるのだった。
もちろん『新垣コジロー』や『大森明日太』のような前に一度だけ転校していた時の友人達は温かく歓迎してくれた。
だが他のクラスにいた生徒たちには熱斗を恐れ、近づきもしないのだった。

「...ねぇ?熱斗くん?昨日...僕、夢を見たんだ」
「え?...夢を?」

ため息をコーヒーを飲み、再びため息をついた熱斗にロックマンは話し掛けた。
熱斗からしてみれば、これは驚愕するしか無い話だった。
ロックマンは普通のネットナビではない。
幼くして心臓病『H・B・D』でこの世を去った双子の兄『光彩斗』の遺伝子データ、そして記憶を引き継いた初めてネットナビとして蘇生した人間だった。
そのため他のネットナビからすれば、異常存在(アノマリー)であるのは間違いないが、夢を見るということは異常だった。

「夢で凄く胸が痛かった....。まるで友達を失った時の痛みだ。心が痛くて、復讐心で心がいっぱいになってしまった。前にダークチップを使っちゃった時みたいに」
「...そうか...友達を失うことがどんなに辛いことか、オレたちは知ってるからな...。『アイリス』みたいに自分の身を挺してまで世界を守った誇るべき人も...やっぱりいなくなると悲しい」
「どうしてこんな夢を見たんだか分からない。きっとパパに調べてもらっても原因は分からないと思う。でもきっとこれは熱斗くんへのメッセージだと思う」
「?」
「いくら怒りに駆られたって、友達を裏切るようなことをしちゃいけない。みんなに無視されても避けられても、怒りに自分を飲まれてはい
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