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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第09話
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つ解決して、お昼をどうするか迷っていた。食堂で買うか、購買でパンを買って外で食べるか。俊吾はいつもその二択だ。今日は天気が良いから、パン買って外で食べようと思い、購買に向かう。
購買でパンを買った俊吾は、いつもの場所に来ていた。いつもの場所というのは、教室棟の屋上である。一夏に一夏ヒロインズの弁当試食会をやらされた場所でもある。あれから俊吾はお昼休みにちょこちょこ来てここで日向ぼっこをしている。ここは天然芝を敷いてあって気持ちがいい。しかも、人があまり寄り付かない。理由は、ここが少し遠いからだろう。それでもここに来る価値はあると俊吾は思っている。
「さて、食べるかな」
俊吾が今回買ったパンは、卵とハムと野菜のサンドイッチ、焼きそばパン、メロンパンを買った。来る途中に自販機で炭酸飲料を買ってきている。
俊吾はパンを食べ始める。IS学園の食事は全部美味しい。食堂も購買のパンもどちらも手が込んでいる。流石、国営と言うか、ある種の独立国家というか。ここは形容し難い場所である。
数分後、俊吾は買ってきたパンを食べ終え、炭酸を飲んでいた。遠くから鳥のさえずりや葉の擦れる音がしてとても落ち着く。少しウトウトし始めたので時間を確認する。十二時五十分。午後の授業は一時半からだから、四十分は余裕がある。昼寝をしようと思い、携帯にアラームをセットして、眠りについた。
◇ ◆ ◇ ◆
―――ピピピピ!
「ん…………」
俊吾はアラーム音で目を覚ました。そのまま体を起こし、少しボーッとしていると隣に誰かいることに気づいた。
「…………シャルル?」
そこにはシャルルがいた。芝生に寝転んで昼寝をしているようだ。
「……理由はともかく、起こさないとまずいよな。時間的に」
時刻は一時十五分。授業まで十五分しかない。俊吾はシャルルの体を揺さぶった。
「お〜い、シャルル〜。起きないと午後の授業遅刻するぞ〜」
その声があったせいか分からないが、シャルルは目を覚ましたようだ。
「んう…………。あれ、俊吾…………?」
どこか寝ぼけているようだったが、徐々に状況を確認したようで少し慌てた様子になった。
「あ!僕寝ちゃったんだ…………。起こしてくれてありがとう、俊吾」
「どういたしまして。で、何でここに来てたんだ?」
「え〜と、俊吾に話があったんだけど……」
―――キーンコーンカーンコーン
授業十分前を知らせるタイムが鳴った。
「時間無さそうだし、放課後ちょっと時間借りてもいい?」
「別にいいよ。じゃ、授業の準備しないとな。行くぞ」
「うん」
二人は、屋上から出て教室に向かった。
◇ ◆ ◇ ◆
放課後、俊吾はシャルル
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