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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第09話
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ったら、先にどうぞ。俺は色々やることありますし」
「そう?じゃあ、先に浴びちゃおうかしら」
そう言って楯無は、シャワー室に入っていった。俊吾は学校に行く準備を始めた。
「え〜と、今日は数学と古典と……歴史は教室にあるから、こんなもんか」
学校の準備を終えた俊吾は、昨日の事を思い出していた。
楯無さんに迷惑かけちゃったな……。申し訳ないや。……割り切ったと思ってたけど、割り切れてないし、情けなさ過ぎだろ、俺。…………けど、もう大丈夫だ。忘れるとかそういうことじゃなくて、心に留めておいて、墓参りに行くときには、近況を笑って話したり出来ればそれでいい。夏休みは絶対に戻って墓参りに行こう。
俊吾がそう思っていると、シャワー室のドアが空いた。
「俊吾くん、入ったらどう?」
「じゃあ、そうさせて貰います」
俊吾は、着替えを持ってシャワー室に向かおうとする。そこで気づく。楯無がまたYシャツだけなのだ。シャワーを浴びたばかりで暑いのだろうが、目のやり場に困る。俊吾は楯無に目を向けずに、さっさとシャワー室に向かう。
「はぁ…………もう少し格好に気を使って欲しいな」
少しぼやきながら、シャワーを浴びる。髪と体を洗って、洗い流す。脱衣所に戻って服を着てから部屋に戻ると、楯無が制服姿でいた。
「俊吾くん。私、色々用意するものがあるから部屋に戻るわね」
「分かりました」
「じゃあ、またね」
楯無はそう言って、部屋から出ていった。
「さて……俺もご飯でも食べに行こうかな」
俊吾は何を食べようか、と思いながら食堂に向かった。
◇ ◆ ◇ ◆
朝、教室に向かうと少し教室が騒がしかった。
「どうしたんだろ…………ま、俺には関係ないだろうから無視するかな」
そう言って、席に座ると声が聞こえた。
「あ、俊吾!ちょっと来てくれ!」
声の主は一夏で、教室の後ろで女子に囲まれていた。正直面倒だが、困っているみたいで助けないわけにも行かない。俊吾は一夏の元に向かう。
「どうした、一夏」
「あ、いや、ちょっと、待った、そっち行くから」
女子をかき分けながら一夏は俊吾の元に来た。そして、耳打ちしながら言った。
「学年別トーナメントがタッグ戦になって、パートナーになってくれって言われてるんだよ」
「なるほどね……。で、誰と組めば良いか分からないから保留にしてると」
「そうなんだ。それで、今日の朝に結論出すって言っちゃって」
「…………お前さ、シャルルと組むって発想はなかったのか?」
「いや、それもあったんだけど、俊吾がどうするのか分からなかったからさ」
「俺の方は気にしないでシャルルと組め。これで問題は解決だ
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