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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第09話
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通ではない。けど、俺たちは生きている。それでいいんじゃないのかな。
◇ ◆ ◇ ◆
―――酷く懐かしい夢を見ていた気がする。幼稚園とか小学校とか中学校とか。そんな所を一気に駆け抜けるようなそんな夢だった。嫌なことも夢で見ていたきがするが、そんなことは気にならないくらい暖かかった。やっぱり、思い出って凄いな。
俊吾は寝ぼけ眼で時間を確認するために、携帯へと手を伸ばす。携帯のディスプレイは6時50分を指していた。
「ん〜、そろそろ起きるか……」
そう言った所で、異変に気づく。
…………何か温かいものに抱きしめられているような気がする。何か柔らかいものも一緒に。というか、携帯に手を伸ばした時に気づかないのは何でだ、俺。
俊吾は違和感の正体に気付く。楯無が体に抱きついてきているのだ。柔らかいものの正体は言わずとも分かるだろう。そこで俊吾はどうしようか迷った。
何とか抜け出すか現状維持か…………。いやいや、現状維持はないだろ。というか、今気づいたんだが寒気がしない。苦手センサーが発動していない。あれか、あまりにも密着されると苦手とかそう言ったキャパシティを越えるとかそんな感じか。と、早く抜け出さないと。…………どうやって?
「んう…………」
俊吾が悩んでいると楯無が目を覚ました。何故か知らないが、俊吾は脂汗が出てきた。
「…………あれ、俊吾くん。何でこっちのベットにいるの?」
「いやいや、ここは俺のベットです」
「ん〜?…………あれ私、隣のベットで寝たはずなんだけどな……」
俊吾はベットの位置を確認する。ここは間違いなく俺のベットだということを確認して少し安堵した。さっきのセリフはぱっと出たもので本当かわからなくてちょっと焦っていたのだ。
「まぁ、別に俺のベットで寝てるのはどうでも良いんですけど、そろそろ放してくれませんか?」
「え?」
楯無は自分の状況を確認する。自分が俊吾に抱きついていることに気付ていなかったらしい。それに気づくと直ぐに俊吾から離れた。
「あ!ご、ごめん!」
そう言って、ベットから離れる。そうして俊吾はまた一つ気づいた。楯無はYシャツしか着ていない。正しくは下にはパンツを履いている。それは重要ではない。重要なのは何でそんな格好でいるのかだ。俊吾は視線を外しながら言った。
「あ、あの、楯無さん。服、着てくれませんかね」
「あ、ごめんね。ちょっと、待ってて」
楯無はそう言うと、カーテンレールに掛けてあった制服を着た。
何でカーテンレールに掛かってるんだ……。ハンガーもあるし。どういうことやねん。
「あ、そういえばシャワー浴びてないな……浴びないとな」
「あ、私も浴びてないわね」
「あ、だ
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