魔法先生ネギま!
0374話
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所なのか? まぁ、とにかくここの責任者らしい奴がさっきから念話で話し掛けてきてるんだが、どうも要領を得ないと言うか……』
『そう、魔力さえあれば私は……不完全…完全なる……お前のその魔力があれば、あれば……あればあぁっ!』
声の主が大きく叫んだかと思うと床に書かれていた巨大な魔法陣が光り、1体のスケルトンが姿を現す。……なるほど。俺達が倒したスケルトンやリビングアーマーもこうして呼び出されていた訳か。
『戦闘になりそうだ。終わったら連絡するからそこで待っててくれ』
『はい、分かりましたわ。お気を付けて。皆も心配してますので』
念話を終えて、パクティオーカードを懐へと戻す。
「スケルトン如きで俺をどうにか思われるというのは……心外だな!」
ガシャガシャと足音を立てて近付いてくるスケルトン。その手には当然のように長剣と盾を持っていた。
「死んだら……そのまま眠ってろ!」
振り下ろされた剣を回避し、跳躍して影を纏った脚で蹴りを入れて頭蓋骨を吹き飛ばす。同時に背骨を握ってそのまま砕く!
身体を支える背骨を砕かれたからだろう。スケルトンはそのまま身体中の骨が崩れ落ちていった。
「どうした、これで終わりか?」
『ふざけるな。お前の魔力は私の物だ。なのに何故抵抗する。私が永遠の生命を得る為にその身を捧げるのは当然だろうに』
話が通じた、と思いつつも自分勝手な理由をほざいてくるこの建物の主。
「残念だがお前の研究の成果とやらは俺が貰っていくぞ」
自分の研究の成果とやらに固執しているようだったので、わざと挑発する。
スケルトンでは俺を止められないというのは今のを見ていれば理解しているだろう。そうなると当然……
『ふざけるな。やはりお前も私の研究を狙った輩か。MMの手先か? それともアリアドネーか? あるいはヘラスの手の者か? だが、渡さん、絶対に私の研究成果は渡さんぞ!』
挑発をするという意味では正解だったのだが、薬が効きすぎたのかまるで部屋全体に薄い霧のようなものが充満し、床に描かれた魔法陣を中心として集まっていく。そして……
「……マジか」
現れた存在に、思わず呟く。
外見として見るのなら、ローブを纏った骸骨が身の丈程もある杖を手にしているといった所か。そのような存在を何と呼ぶのか俺は知っていた。即ち……
「リッチ」
『私の正体を知ったからと言って……いや、知ったからこそ余計にここから出す訳には行かなくなったな。その魔力、私の為に役立てて貰おう』
リッチの身体が一瞬光ったかと思うと、次の瞬間にはその光りは魔法陣へと伝わり、魔法陣そのものが光りを放ち……
「ぐぅっ!」
同時に身体から急激に力が抜けていくのが分かる。
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