第百五十七話 ヴァンフリート星域会戦 その6
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男爵様と違って、小官は武勲を立てて、恐れ多くも皇帝陛下により直接、帝国騎士に任命されていますので、先祖の功績に胡座をかいて、男爵だの伯爵などと言っているお方よりよほど皇帝陛下に尽くしております」
キルドルフの言いようにフレーゲルが切れる。
「黙れ黙れ!お前など叔父上に頼めば頸を切る事ぐらい簡単だ!」
「ほう、公爵夫人の逆鱗に触れ永久追放されたのではありませんかな?」
事情通のキルドルフにかかれば、フレーゲルのはったりなどへのカッパ状態であり、次第にフレーゲルが喚くだけになった。
その間にキルドルフ配下の装甲擲弾兵が集まりフレーゲル達を威嚇した為、捨て台詞を残して逃げていった。
「貴様等、覚えておれ!このままではすまさんぞ!」
その言葉を聞きながら、装甲擲弾兵達は、中指を立て“一昨日来やがれ”と叫んでいた。
キルドルフに助けられる事に成ったラインハルトは、素直に礼を言えず、キルドルフから一方的な言葉を掛けられただけで別れたのである。
「准将、少しは我慢を覚えた方が良いぞ、何時までも赤毛の友人が隣にいるかわからんのだからな」
「キルヒアイスが、離れる事など無い!」
返事を聴かずに手を振りながらキルドルフは去っていった。
一人残されたラインハルトはキルドルフに対して感謝の気持ちより“余計な事を”という感情が湧いてきてしまってしまっていた。
此は人生経験が全く足りない為のコミュニケーション不足が原因と言えた。
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