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ファントム・バレット
黄昏の作戦
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想だとあいつはゲツガと同じ運び屋だろうな。稼いだアイテムやら弾薬やらを背負ってるんだろ。武装はたいしたことはないと思うからこいつは無視してもいい」

 ダインはそう言うが自分的にはこいつを先に狙ったほうがいいと思う。二年半ぐらいのプレイ経験によって培われた勘がそう言っている。

「俺はあいつから狙ったほうがいい気がするんだけど」
「私も。狙うならあのマントの男にしたい」

 自分がそう言うとシノンもそう言った。それを聞いたダインは双眼鏡から顔を離して、自分とシノンを交互に見て言った。

「何故だ?大した武装もしてそうにないのに」
「……根拠はないけど。不確定要素だから気に入らないだけ」
「俺も同意見だ。武装がわかっているのならともかく、武装がわからないのならどんな脅威を持っているかわからない。それだったら、そいつを倒していたほうがいいと思う」
「そうだろうな。だが、不確定要素ならミニミもだろう。あいつに手間取ってる間にブラスターどもに近寄られたら厄介だろ。それにあいつらにはライフルもいるからそいつも早めに潰していたほうが短期戦に持ち込める。いいか、俺はお前の雇い主なんだ。シノンはともかくお前には何の言う権利もない」

 正論だがさすがにここまで言われるとイラッと来る。アウラはそれを聞いてドラグノフをダインに向けようとしていたが手で制す。

「わかったよ。あんたのいう通りにする」
「それでいい。お前は?」

 ダインはシノンを見てそう言った。

「……わかった。第一目標はミニミとレーザーライフルにする。可能だったら次弾でマントの男を狙う。アウラ、あなたもそれでいい?」
「了解」

 二人はそう言って作戦に乗った。

「おい、喋ってる時間はそろそろないぞ。距離二千五百だ」

 今まで偵察していた男がダインから双眼鏡を取り返すと覗きながら言う。それを聞いてダインは頷く偵察以外の視界に入る全員に向けて言った。

「よし。俺たちは作戦通り、正面のビルの陰まで進んで敵を待つ。シノンとアウラとゲツガ、動き始めたら奴らの動きを俺らは把握できないから状況が変わったら知らせろ。狙撃のタイミングは指示する。で、乱戦が始まったらゲツガは俺の指示があるまで待機だ」
「「了解」」

 自分とシノンはそう答え、アウラは頷く。

 それを見たダインは頷くと自分とアウラ、シノンを覗く全員に向けて言った。

「よし、行くぞ」

「おう」

 そして作戦が開始された。
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