ファントム・バレット
黄昏の作戦
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、言った。
「わかってる。来たぞ」
偵察役のその言葉にさっきまでふざけていた三人も話しをピタッと止める。さすがに、戦闘前ともなると一気に空気が変わるものだ。
「ようやくお出ましか」
そう小声で唸りながら中腰で偵察役から双眼鏡を受け取って双眼鏡から覗き込んで戦力を確認する。自分も見た感じから相手の戦力を把握する。
「……確かにあいつらだ。七人……」
「お前から聞いた話じゃ、あいつらは六人じゃなかったか?」
「ああ。だけど、1人多い。たぶん新しく入れたかなんかだろ。で、装備は光学系ブラスターの前衛が四人。大口径レーザーライフルが1人。それに……《ミニミ》持ちが一人。こいつは先週は光学銃だったから、慌てて実弾系に持ち替えたんだろうな。狙撃するならこいつだな。最後の一人は……マントを被ってて武装がよく見えないな……お前はどうだ?ゲツガ?」
「いいや、こっちも見えない」
そう言うとシノンと先ほどの空気が変わったことで起きたアウラは各々のライフルについているスコープから見ている。二人も六人の装備は確認できたようだがマントを被ったプレイヤーの武装は確認できていない。ダインがシノンにも聞いて確認して、アウラは自分に言ってから自分がダインに伝えた。
「二人にも見えないか……それでゲツガ。お前はあの膨らんだマントから武装は確認できるか?」
「わからん。でもあの膨らみ具合からして短機関銃クラスだろうな。アウラは?」
「私もそう思う」
アウラにも聞くがそう答える。ダインもそう思っていたらしくそうかとだけと言った。そして断片的に会話を聞いていたギンロウは気になったのかその部分を聞いてきた。
「マントで顔が見えねえって?」
ギンロウが冗談めいた言葉を言うが、その言葉からは僅かな緊張を帯びていた。そしてそのまま話を続ける。
「あれじゃねえのか?噂の……《デスガン》」
「ハッ、まさか。実在するものか」
「デスガン?何だそいつは?」
その存在を知らない自分はダインについてそいつの情報を聞く。
「お前知らないのか?自分からデスガン、死銃って名乗ってる男だよ。前にどこかの酒場のモニターでMストをやってたときにそのモニターに向けて銃をぶっ放したらしい。で、その時に映っていたゼクシードが急に回線切断かなんかで消えて以来、ゼクシードが入ってきてないんで本当に奴が殺したんじゃないかっていう噂が立ち始めたんだ」
「それっておかしくねえか?相手はモニターに映ってただけだったんだろ?モニターに銃弾を撃ったってモニターを通り過ぎてゼクシードに当たるはずもないし、弾かれるだけだろ」
「そんな話ししてないでとりあえずあいつをどうするんだ?」
話をギンロウが切ってダインは少し考えてから言う。
「予
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ