第四十話 アストレイズ
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ぜ」
「そうそう、ロウはいっつも失敗ばかりで型破りなことばっかりするんだもんね」
「何だと!キサト、言いやがったな!お前だってビビッて失敗ばっかじゃねえか!」
二人が騒いで喧嘩をしている様子をジャンク屋のメンバーはいつもの事ばかりだと笑って流しながら作業を進める。
「そう言えば新しい開発案っていうか渡されたデータの中にこんな奴があってな。そいつが変形機構持ってるんだが―――」
この現場を少なくともクラウが見ていたならこういっただろう―――『嫌な予感しかしない』と。
◇
「エターナルの護衛か……劾はどう思ってる」
「どんな依頼であろうと受けた以上は依頼主が裏切らない限りは請け負う。それが俺たちのやり方だ」
そんな話をしながら劾とイライジャはエターナルの護衛の為に自分たちの艦で待機しながらMSをいつでも出せるように準備しておく。十中八九攻撃を受けることになるであろうエターナルは戦力不足であり、いかに劾やイライジャでも敵の数が多ければ危険だろう。
「それにしても大気圏外から地上に荷物を送り届けるって、一体何を送り届けようっていうんだ?」
「まあ、確実にとは言わねえがMSだろうな」
「MSってどういうこと?」
リード・ウェラーがMSだと推測したのに対して風花・アジャーが何故なのかと理由を尋ねる。
「あいつ等は独自のMS製造所を持ってるんだよ。それで地上は今やロゴスを討てとばかりに叫ばれてる。下手したら次の狙いはロゴスと密接な関係を持っているオーブになりかねない。そんな時に守ろうとするためのMSが無けりゃ話にならねえだろ?」
そうやって依頼内容に関して時間を潰す為に話し合っているとエターナルから連絡が届く。
『すいません!サーペントテールの皆さん。敵が来ました。護衛をお願いします!』
「敵が来たのか!劾、出るぞ!」
「ああ―――」
ダコスタが艦に連絡を回して敵が来たことを告げる。もう少しで目標の降下ポイントまで辿り着けたのだが、敵が来た以上、無理矢理敢行するわけにもいかず、敵を撃退しなければなるまい。
『敵は、四隻の艦にMSが二十機以上!?艦一隻沈めるためにどれだけ用意してきたっていうんだ!』
発進するザフトのMSはグフとゲルググを中心とした混成部隊だ。ガナーザクウォーリアーとゲルググC型がおそらく対艦攻撃の部隊だろう―――それが六機。そしてMSや艦砲を迎撃するためと思われるグフとゲルググB型が十二機。指揮官機と思われるゲルググFS型の機体が三機―――計二十一機だ。
艦隊も四隻のナスカ級と一隻を落とすためにしては随分豪勢な部隊数である。イライジャが驚愕するのも無理のない話だろう。
「イライジャ、俺が敵部隊に切り込む。お前
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