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真似と開閉と世界旅行
世界、崩壊〜
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ーション』

時間切れで元のファイズに戻った・・・瞬間・・・背後から声がした。


「よう、随分はえぇんだな」

「・・・っ!」

振り向き際にファイズエッジを振る。

カァン!

「割れろ!」

「く・・・!」

リョウコウだ。だがこの姿なら力負けは・・・

パキ・・・

「な・・・」

「砕けな!」

パキャアアン!

「うあああ!?」

ファイズエッジが砕け、更に斬られる。

「ちっ・・・生身なら死んでたぞ・・・」

すぐにファイズエッジに使っていたミッションメモリーをファイズショットに差し込み、手に装着する。所謂メリケンサックだ。そしてファイズフォンを開き、エンターを押す。

『エクシードチャージ』

「はぁぁぁぁ・・・オラァァ!」

走り出し、リョウコウに向かって拳を放つ。

「グランインパクト!!」


「真っ向勝負上等だ。そらよ!」



ガァァァン!!

辺りに衝撃波が飛ぶ中・・・リョウコウの顔から笑みが消えることはなかった。

「・・・見た目のわりに拍子抜けだな。・・・ほいっと」

ガキン!

ファイズショットも砕かれ、怯んだところに突きを喰らい、変身が解除された。

「・・・つ、強すぎる・・・」


ここまで差が出るなんて・・・

「まったく・・・亮も酷いなぁ、少し痛かったよ」

唯一ダメージを与えたシィも余裕綽々といった感じだ。

「・・・」

目を閉じる。ここまでか・・・


「あのさ、人の姿で私の友達を傷つけないでくれる?」

「・・・え?」

目を開ける。すると・・・シィが二人いて・・・片方のシィがもう片方のシィに手を当てていた。

「・・・な、お前は・・・!」

「千の雷」

バシィィン!!

片方のシィが消滅し、残ったシィが一瞬で俺の隣に移動してきた。


「亮!咲!」

「・・・味方か?」

咲が言うとシィは苦笑する。

「私は何時でも亮達の味方だよ。・・・立てる?」

「あ、ああ・・・」

シィの手を借りて立ち上がる・・・と目眩がした。

「(二回でここまで消耗するなんて・・・)」

「シィ・・・アレは一体・・・」

「多分、私たちの偽物だよ。何でかは分からないけど・・・とにかく、あの二人は私が引き受けるよ」

「けど・・・」

「いいから急いで。・・・もうすぐこの世界は崩壊するかもしれない」

「・・・平気か?」

「死にたくても死ねないから平気だよ。何回も死ぬのはごめんだから死ぬ気はないけど」

俺と咲は頷き会い、愛依を抱き抱えて立ち上がる。

「行くぞ、咲」

「ああ!」


シィ
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