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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十四話
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の曲は、えーと……俺の希望をみなさんに聞いてもらってやらせていただけることになりました。聞いてください!Dir en greyで、Agitated Screams of Maggots!」
TOKIYAの声に合わせ、フレディがスティックを鳴らしてリズムをとり、竜二とTAKAHIROがかぶせると、竜二の張り上げるシャウトとTOKIYAの地を揺らすかのようなグロウルが響きわたる。
「暴れろ海鳴ィィィィイイイイイイイイッ!」
「コォォォォォォォォッ!」
メンバー全員が首を再び大きく振り回す。髪が暴れ踊り、汗が飛び散るステージと客席。この盛り上がりは昨日と比べても遜色なかった。
それをバックから見守る直人のバンド。次は彼らの出番になるので、チューニングはすませてある。
「あの曲やるか……かなり難しいのに」
「まぁ八神さんのバンドだから心配はしてがな。しかし気になるのはあのドラマーだわ。眼鏡もヅラも吹き飛ばさずにヘドバンしまくるとか気合い入りまくりじゃね?」
「確かに。恐ろしいよな」
しかし、直人だけは浮かない顔。そのドラムセットを叩くフレディがどういう人間なのか人づてに聞いてしまったために、このまま終わる気がしないので気が気じゃないのだろう。ただそれを知っているのはこの場では直人だけだから何も言えないでいた。ただ無事を祈っているだけの彼。
「(このまま何事もなく終わってくれればいいけどな……)」
ちなみにフレディからしてみれば、竜二に言った通り自らが心の底から楽しんでいるこのフェスをぶち壊しにするつもりはさらさらない。だが、それを知ってようと知らなかろうと疑われるのは普段の行いからか。まともに知らない人間からも恐れられるフレディであった。
「でもさー」
「ん?」
「この後に俺らやるんだぜ。荷が重いよな」
「あー……」
それにはメンバー全員が同意した。余計肩の荷が増えた気がした直人であった。
しかしそんなことは知らないと、竜二たちは振り切ったテンションをさらに昇華させた。
「最後まで頭振ってくれよオイ!」
「スァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアッボォッ!」
TOKIYAは最後にスクリームもしてみせた。客席の空気もまさに最高潮の熱気。真夏の暑さもプラスされ、熱中症にはぜひとも注意してもらいたいものだ。この季節は近年救急も大忙しである。そして曲が終わると、全員がジャンプした。
「ありがとう海鳴!」
まずはTOKIYA。
「まだまだ続くんで最後まで楽しんでくださいありがとう!」
続いてTAKAHIRO。
「俺は後でまたでるよよろしく!」
そして竜二。最後のフレディは何も言わずにその場で爆天宙返りをしてみせ
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