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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十四話
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て応える竜二。
「そしてギターのTOKIYA君とベースのTAKAHIRO君!」
両手を挙げて笑顔で答えると、ネックの部分の弦を両手の指ですばやく連続で叩く。しかも竜二を加えて三人同時に、同じフレーズを全くブレることなくという離れ業。それが終わったころに後ろを振り返る竜二。
「そして……あれ、ドラムの彼何してんねや……ってああ来ました来ましたっておい!」
するとそこに現れたのは、半裸でモーツァルトのカツラをかぶって額にフェスのタオルを巻いて眼鏡をかけ、下半身はどこかの大阪出身のボクサー仕様のパンツにスニーカーという奇妙な出で立ちをした男だった。観客もメンバーも唖然とする中、彼が身に付けたブレスレットを見て誰か察したのか、マイクを握りスタンドから離して近寄る竜二。
「ちょっと待てお前、オイコラ!」
どうやらショートコントか何かに持ち込むつもりのようで、竜二はいきなり後頭部を叩く。
「お前コラ、突っ込みたいところ山ほどあるけどやな……」
まるで何を言っているのかわからないと言いたげ……というか、相手をからかうつもりが丸わかりな嫌らしい笑顔を満面に浮かべて肩をすくめる。
「出てくるんやったらせめてフェスT着てこんかいお前……いくらドラムでも半裸てなんやねん半裸て。体液見せに来たんか?この海の水の半分ワレの体液だとか言いに来たかオイコラ!」
流石にこんなところで問題は起こさないだろうと思っているからか、竜二が繰り出す容赦ない突っ込みに笑いが巻き起こる。その彼は額を指差して邪悪な笑みを浮かべる。
「フェスタオル巻いてきたから平気ってお前やかましいわボケ!問題しかないわお前!」
一言も喋らずに両手の親指で自らを指し、歪んだ笑みを満面に浮かべる青年の頭を再び叩く竜二。そして彼は竜二に下がるように言うと、華麗かつパワフルなドラムソロを披露した。
「このボケホンマに……まぁええわ。少々遅れましたが、彼がドラムのフレディさんです拍手!」
竜二の拍手に合わせて観客も拍手で迎えると、答えるがごとくそのまま叩き続けるフレディであった。それをいったん止めて、シンバルを数回リズムをとるように鳴らすと、ギターのイントロを奏でる竜二とTOKIYA。
「頭振っちゃってェ!Last train!」
ステージの上にいる彼らもヘッドバンギングしながら演奏する。それに合わせて最前列に陣取った彼らも首を振りまわす。イントロが長いのは英語版だからだそうだ。竜二はどうやら、先の腹痛はもう問題ないらしい。高すぎるテンションは時に体調を麻痺させるのだ。
そしてそれを遠目から見ていたグレアムが錯乱していた。
「え?あれフレディ?フレディ!?ちょ何してんのアイツ頼んだ仕事は!?つかヤバ
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