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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十四話
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いねいいねぇその殺意。気持ちいいわぁ……」
青年はステージの方向へと一瞬視線をやり、直人にむけなおす。
「でもやっぱここじゃダメだ。お前の大好きな先輩の出番がそろそろ来るぜ?いいのかい見逃して」
「テメェをここから消してからゆっくり楽しみに行きますよ」
「おおう、怖い怖い……」
青年は全くそう感じていないどころか、鼻で笑って嘲るような態度でこぼすと、淡々と続けた。
「まぁなにはともあれちょっとヤバいのがこっちに近づいてきてるから、俺は一旦離脱させてもらうぜい。せいぜい楽しみな、ケヒヒッ!」
すると青年は、転移魔法を展開してその場から消える。それと同時に近づいてくるのは、イベントの警備員。どうやら彼は、この気配を察知していたらしい。
「……こうなっちゃ仕方ねぇやな、俺も逃げるとするか」
彼らが来る方向とは反対側へと抜けていく。警備員が到着した頃に残っているのは、倒れている男たちだけだった。
竜二は彼らの下より離れてからしばらくしてようやく腹痛が治まったようで、ジャムセッションのサウンドチェックのために自らの楽器を持って控え室に向かっていた。
「クソが、いきなり腹パンかましやがってあの野郎……」
「大丈夫ですか主?」
「これからのパフォーマンスに影響してきたらまずいわなこれ……まぁとりあえず間に合ってよかった」
到着した時点でメンバーが集まっており、おのおののチェックに入っていたので、アスカを帰らせて中に入る。
「あ、八神さんがやっときたぞ!」
「各々方、待たせて申し訳ありません……ん?」
竜二はギターを弾いているヴィジュアル系メイクをした青年を含めた全員に頭を下げると、ドラムを叩いている寡黙な黒髪の青年に目をやる。初めて会うはずなのにそんな気がしないどころか、ものすごくいやな予感を感じている。
「……まぁ、気のせいやろな」
「何がです?」
「なんでもないわ。ほな続き続き」
ステージでは、若手ヴィジュアル系バンドがcoldrainのNo escapeを演奏したところだった。
「ありがとうございましたァッ!次はみなさんお待ちかね、スペシャルジャムセッションでェす!」
「また会いましょう!」
大手を振って去っていくメンバーに代わり、ギターとベースが登場。それぞれのソロパートで技量を見せ付けると、ギターを提げた竜二が現れる。
「海鳴のみなさん元気ですかァァァッ!?」
竜二がマイクスタンドの前に立つと大歓声が彼らを迎える。
「昨日はギターで出さしていただいて、今日はギターヴォーカルで出させていただくというね、そんな出しゃばりな私Ryuです!この後バンドでの出番もありますのでよろしくゥ!」
その歓声に拳を上げ
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