第2話:ただいまです
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らビアンカとの甘々シーンが待っているのに、殆ど魂の抜け殻状態でイベントが進みます。
翌朝には何を言ったのか憶えて無い程です。『私は隣町のアルカパに住んでるビアンカ。貴方より2歳も年上なのよ。憶えてるかしら?』の遣り取りに、俺は何て答えたんだろう?
寝る子は育つと言いますが、寝過ぎるのは時間が勿体ない!
父さんもサンチョも気を遣ってくれたらしく、昼までグッスリ快眠魔神。
そりゃ幼い身体に、パパス鬼軍曹(国王だって!)のスパルタ強行軍は堪えたけど、朝になったら起こしてくれても良いじゃんか!
お陰でビアンカに昨晩のフォローを入れるのが遅くなった。
村の人々が俺に向けて挨拶をしてくるが、愛想笑いで適当に遣り過ごしラブリー・ビアンカが待つ宿屋へ猛ダッシュ!
カウンターに居る店主ににこやかに挨拶(コイツは無視出来ない)をし、ビアンカが泊まっている部屋を聞き出す。
「ビアンカちゃんとお母さんは、2階の奥の部屋だよ」
本来は客情報を口外しちゃダメなんだろうけど、相手は子供だし知った仲だし、気にする事なく教えてくれた。
まぁ教えてくれなかったら、全部屋隈無く探すだけなんだけど……
「ビアンカぁ〜!」
俺はビアンカ達が居る部屋をノックし戸が開くのと同時に甘えた声で彼女に抱き付いた。
幼い今ならばセクハラとは言われず合法的に抱き付けるだろうからね!
う〜ん、柔らかくて良い匂い?
「あらアルス……一人で遊びに来たのかい?」
「うん。昨日は疲れちゃっててビアンカとお話し出来なかったから……」
ビアンカママの質問に頬を赤くして答える俺。きっと愛おしく映ってるに違いない!
「うふふ、アルスは甘えん坊ね。そんなにお姉ちゃんの事が好きなの?」
キタキタキター! ビアンカ姉さんの年上アピールが!
彼女も一人っ子だから、弟がほしくて俺にこの態度をとるのだろう。
「うん! 僕ね……ビアンカの事が大好きなの? 大きくなったらね……ビアンカと結婚するのー?」
可愛いだろ? 年下の男の子は可愛いだろぅ?
俺は君をお姉さんぶらせてあげる……だから生涯の伴侶として、よろしき頼むよビアンカちゃん! 一緒に子作り頑張ろうよビアンカちゃん!
「おやおや、良かったねぇビアンカ……可愛い弟が出来て。ところでアルス、パパスは……お父さんは今何してるんだい?」
ビアンカに抱き付き、柔らかさと香りを堪能していると、ビアンカママが父さんの事について質問してきた。
多分、薬師の事で父さんに頼み事をしたいのだろう。だが弟とか言うな、彼氏って言え!
「うん。お父さんはね、朝早くから何処かにお出かけしちゃったみたいだよ。何か用があるみたい……」
「そうかい……時間があれば洞窟に道具屋の主人を探しに行って貰いたかったんだけどねぇ
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