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クラディールに憑依しました
尊い犠牲になりました
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「――嘘だッ!! 嘘だぁああッ!? ――――なあキリト!? 嘘だって言ってくれよ!? 全部解ってたのか!?
 俺達が此処で死ぬ事も、全部っ!? 今までずっと一緒だったじゃないかッ!? 弱い俺達を見てずっと笑ってたのか!?」

「違いますッ! キリトさんはそんな人じゃありませんッ!! あたしも、あたしもいけないんです……。
 ――――キリトさんの事、知ってて……黙ってたんです」
「……なあキリト、シリカちゃんに此処まで言わせて、何で何も言わないんだよッ!? 何で言ってくれないんだよッ!?」


 キリトに殴り掛かるダッカーを、テツオとササマルが止め、ケイタがキリトの前に立った。


「キリトが凄い奴じゃないかってのは、会った時からそう思ってた。でも、こうなったからには、もうギルドには置いておけない。
 ――――ビーターのお前が、俺達に関わる資格なんて無かったんだ――――月夜の黒猫団から除名する」


 キリトのHPカーソルから、月夜の黒猫団のギルドエンブレムが消失した。


「さて、コレで終わりと行きたい所だが――――残念ながらシリカには休暇が必要だ、その穴を埋める人材が欲しい」
「…………戦闘要員が必要なら、俺がやる」
「――――確かに、戦闘要員も必要だが――――こちらが求めているのは事務員だ、シリカの仕事をやって貰う」

「あの、それなら私がやります。ピナが死んじゃったのも私のせいだし…………」
「待ってくれッ! サチは悪くないんだ、全部俺のが悪いんだ――――だからサチは」
「大丈夫だよ、キリト、私、事務のお仕事は少しだけど手伝ったことがあるから」

「――――決定で構わないな? アスナ様から血盟騎士団の加入要請を受けてくれ――――それと、リズ」
「…………何よ?」
「月夜の黒猫団をあそこに案内してくれ」

「……あそこって、アレよね? ――――解ったわ」
「さて、黒の剣士様にはお仕事が残っている――――付き合って貰おうか?」
「――――わかった」


 こうして、月夜の黒猫団は全滅を回避し、ピナだけが犠牲となった。
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