試験×勝負×お星様
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る。我々ハンターは心のどこかで、好敵手を求めています。彼にとってハンター試験は賭け試しの場所なのでしょう」
「賭け試し?」
「はるか東のはての空手という格闘技の言葉です。型稽古に飽き足らず街中で強そうな相手を見つけては片っ端から勝負を挑んで腕を磨く、彼は危険です。我々ですらブレーキをかけるところで、ためらい無くアクセルを踏みこめる異端児中の異端児なのです」
「あんまり面白いトコなかったなー」
「そお? 俺は結構楽しかったけど。ユウキもそう思うでしょ?」
ボク達は既に自己紹介を終えているので、問題無い。
「え〜と、微妙?」
だって、自分で飛んだ方が楽しいしね。
「ええっ! あっ、見て見て! うわぁ、すっげぇ! 宝石ばら撒いたみたいだね」
「夜景、見たことなかったのか? ゴン」
「こないだキリコさんに空を運んでもらったけど、こんなに明かりはなかったし。キルアとユウキは?」
「うち、自家用機とかいっぱいあるからな」
「ボク、自分で飛べるし」
「え? 嘘だよね?」
「人が空を飛べるはずないだろっ!」
「さぁ、どうかな…………」
「キルアの、ちょっとムカつく。ユウキはユウキでからかってくるし…………」
「俺は無いと困るんだよ、山丸ごと1個うちの敷地だし。使用人200人くらい居るし」
「キルアん家ってお金持ちなんだ。お父さんとお母さん何してるの?」
「殺し屋」
「へぇ〜、殺し屋かぁ〜」
反応薄いね。まぁ、ゾルディック家の知り合いはいるけど。
「あっははは、面白いなお前、マジ面でそんなこと聞いてきたのお前が初めてだぜ。そこのユウキは普通に流されたしよ」
「えっ? だって本当なんでしょ?」
しかし、六歳の子供の殺し屋なんて、兵器と同じだよね。僕は気にしないけど。
「どうしてわかる?」
「なんとなく、かな」
「おっかしいなぁ、どこまで本気かわかんない子ってのがチャームポイントだったのに」
「チャームポイント?」
「うち、家族全員暗殺家業してんだ。金さえ貰えば誰でも殺す、そん中でも俺すげぇ期待されてるみたいでさ、ガキの頃から殺しの英才教育受けてきたんだけど・・でも俺ヤなんだよね。人にレール敷かれる人生ってやつ?”自分の将来は自分で決める”って言ったら親兄弟キレまくりでさ!俺がいかに人殺しとして素質があるか、涙ながらに力説するんだぜ!? ひでぇ親だろ? 結局、喧嘩になってお袋と兄貴半殺しにして家出してきた。俺ハンターになったらまず、家族全員捕まえて売るんだ。良い値段になりそうだよな?」
「キルアって凄いね。俺はキルアみたいに親父を超えたいとか思ったことないもの」
「そう
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