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自由の灯り
第二十五話
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記憶がなくて不安になったりしないのだろうか?
もし、自分がディアのような立場だったらきっと不安ばかりだと思う。
そんなカノンノの考えに気付いたのか、ディアはカノンノの頭を撫でながら喋り出す。

「記憶がないのは不便だと思うけど、このままでもいいと思ってるんだ、それにポジティブに考えたら記憶が無いお陰で、カノンノに出会えたしアドリビトムに入れたんだよ、それにこれから先の未来を楽しむべきだと僕は思うんだ」
「そっかぁ、これから先の未来を楽しむか・・・」

未来は誰にも分からない、だからこそ無限の可能性がある、そう考えたらディアは凄いと思えてきた。
記憶がなくてもこんな考え方ができることが本当に凄いと思える。
きっと未来でどんなに辛いことが起きてもディアはそれを乗り越えてしまんだろう。

「そろそろ、クレスは鍵を外せたかな?」

ディアがクレスの方を見てみると、丁度鍵を外し終えたクレスの姿があった。

「それじゃ、依頼も終わったし、帰ろっか?」
「そうだね」

ディアが立ち上がりカノンノに手を伸ばす。
カノンノはディアの手を握り、立ち上がるとそのまま帰ろうとしたその時・・・
ドゴンッという音がケージの上から聞こえ、ケージに視線を移すと、二体のサンドファングがケージの上に乗っていた。
よくみるとケージの側にも二体いる。

「しまった!魔物を早く倒さないと!」
「げぇ!まさかアレを追っ払う気?もうこのままでいいでしょ!」
「駄目だ、それでは依頼を完遂したことにはならない」
「なんつード真面目人間、絶対結婚したくないタイプ・・・」

クレスは鞘から長剣を抜き取り、イリアも嫌そうな顔をしながら拳銃を取り出す。

「ひぃぃぃ!」
「何が起こってるんだぁぁ!!」

突然、ケージの中から二人の男性の悲鳴が聞こえた。
片方の声はディアとカノンノがよく知っているジョアンの声だった。

「この声・・・ジョアンさん?」
「あの中は魔物何かじゃない!人が入ってるんだ!!」
「急いで助けないと!クレスとイリアは上の二体をお願い!僕とカノンノは下の二体を倒す」

ディアに言われた通り、クレスとイリアは二体のサンドファングを引き付け、ケージから離れさせると、ディアとカノンノも残りの二体を引き付け、自身の武器を構える。



続く
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