拝啓お母さん。今日はピクニックです
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を上げたのち涙目になりながら後頭部をさすっている。
「な、何をするんですか!?」
「そりゃこっちのセリフだよ。せっかくのピクニックだってのそんな湿っぽい歌聞かせちゃって、歌うならアニソン歌いなさいよアニソン」
「あ、あにそん?なにわけわからないこと言ってるんですか!?というか人間のくせに生意気ですよ!!」
「あ?そんなのしらないしていうかアンタこそ生意気」
「わ、私をコレ―さまの侍女で名のあるニュンペーと知って言ってますか!?」
「知ってるわよ。陰気すぎてパール様からお説教くらったなんて有名じゃない。コレ―様がお嫁に行ったぐらいで何泣いてんのよ」
「・・・・お前死ね」
さすが不和を司る私。簡単に怒らせることに成功した。|幸薄少女(セイレーン)は私に向けて呪詛のように歌を紡ぐ。それは聴く者を死に誘う呪われた歌。かつてたくさんの船乗りを海へと沈めた死の歌。ただの人間ならこんな至近距離で聞けば意識を奪われ海へと身をなげただろう。
「というかアンタこそ私が誰だかわかってんの?」
そうただの人間なら
「・・・へ?」
「ニュンペー如きが誰に向かってそんな口を聞いているか分かっているのかな〜?」
さてさて、久しぶりに女神様モードになった私は少しだけ呪を破って右手に顕現させた血塗れの錆びついた槍をチラつかせる。
それを見た彼女は次第に顔が青ざめていく。正直楽しかったりするのはここだけの話。
「え、え、も、もしかしt・・エリスさ・・ま?」
「ハイ正解」
さて、それではその耳障りな歌を止めてもらおうか?
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