第三十九話 続く闘争
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予想以上だったよアレは」
「そうですね。まあ議長が目に通していたのは完成前の状態でしたし、性能に差があるのは当然かと」
そもそもデスティニーの開発にこっちが無理矢理捻じ込んだんだし。向こうは良い顔してなかったが代わりに色々と対価を払ってやったのだから文句は言わせない。―――やはり、最初にナイトが取られたのが痛いな。
「後々はセイバーの改良やレジェンドの武装が完成することを私は楽しみにしているとも。では、今回も私の勝ちだな。チェックメイトだ」
「ああッ!?」
防いでいた防衛陣が完全に瓦解されキングは無情にもナイトとクイーン、そしてプロモーションしたもう一騎のクイーンに取り囲まれる。逃げ場はない。完全に詰んでいた。
「つ、次こそは負けませんよ……」
「それは楽しみだな。これで六勝二敗五分けだ。レイに相手をしてもらうといい。彼も中々手強いからね」
それは流石につらいものがある。畜生……オセロとかなら自信あるのに。
「では、要件は終わりみたいなんでこれで退室させてもらいます」
「すまないが、最後に一ついいかね?」
「何でしょう?」
そう言って退席しようとしたのだが議長は呼び止める。あまり面倒事でなければ良いのだが。
「以前言っていたNTというその存在……君自身はそれについてどう思っているのだ?」
「――――――可能性の一つでしょうね。幅は広がっていきますが、必ずしもそれが人類にとって導きなるのかも有用なのかも知りません。俺は所詮オールドタイプなので。ただ、そう言ったことは後の歴史家達が記すだけですよ」
今度こそ部屋から退室し、艦の自室に戻ることにする。よし、もっと強くなろう。次は勝つ。
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