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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
されど少女は剣を振るう・part7
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いない極秘情報をお教えしよう。

皆さんは今まで不思議には思わなかっただろうか?
すなわち、何故四宝剣は”暴発”という不可思議な現象を起こすのか、ということを。
宝貝(しほうけん)の使い方はあの司書風の男が彼女の身体に直接インプットし、彼女もそれを感覚でではあるが理解している。幾ら彼女の精神が肉体の変化で不安定になっていたからと言って、”暴発”という形にはなりえなかったはずである。
しかし、物語が始まり、犬神様(仮称)に使用して以降、四宝剣は幾度か暴発を起こしている。最近は苗自身が突発的にものを考えないように自制を働かせている所為かあまり起きてはいないが、実際には物語外で何度かしょうもない暴発を起こしている。

何故か?その答えは四宝剣そのものに隠されていた。

実は四宝剣は、嘗ての主の宝貝でありながら最後の戦いでちっとも主の役に立てなかったことを覚えていた。それは果てしなく長き時の流れの中で存在し続けたことにより生じた付喪神の様なアミニズム的意思だった。だからこそ四宝剣は苗の手に握られたときに、今まで以上に強い剣でありたいと願った。その願いは剣が叩き割る寸前だったジュエルシードへ届き、ジュエルシードはその願いを叶えようと四宝剣に奇跡の手を伸ばした。


が、ここで思いも寄らない事象が発生してしまう。


ジュエルシードは古代の魔法科学によって創造され、一定の法則化で奇跡と呼ばれる事象を引き起こす”装置”。
対する四宝剣も極度に発達した科学技術で生成され、一定の条件下で確率の歪曲という恐るべき事象を起こす”装置”。

二つの理、すなわち奇跡と歪曲がぶつかり合い、勝った理が負けた理より優先権を得てしまったのだ!!

つまり、現在の四宝剣はジュエルシードの特性をその身に組み込み、「歪曲を起こしつつ奇跡も起こす剣」と化しているのであるッ!!!

暴発の理由、それは四宝剣が持ち主の意志にも多少ながら反応する剣へと変貌を遂げたからだったのだ!!
確率の歪曲、そして奇跡!!
彼女が剣の力を発動することはすなわちこの二つの力が連鎖的に発動することを意味していたッ!!!


ここで彼女の願いをもう一度振り返ってみよう。
彼女は「はやての足が治って欲しい」という動機の下、彼女の足が動くようになる確率を大幅に歪曲させた。
唯確立が変わっただけならば彼女の足は動いても、体が動かなくなった”原因”そのものはどうにもできなかっただろう。つまり、動けるようにはなるがはやてはその”原因”で死ぬ。
だがそこに奇跡が混じったらどうなるだろうか。”奇跡”は苗の願望を叶えるにふさわしい奇跡の対象を、優先権によって先取られたはやての肉体以外の部分へと移す。
はやての肉体以外でしかも足を治すことと関連がある物を捜し、奇跡は彼女の部屋にある
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