第五章 StrikerS編
第百三十八話 『母と子』
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なのはさんが開いていたデータはやっぱりヴィヴィオ関連のデータだった。
なのはさんも悩んでいるんだろう。
今後、ヴィヴィオがどういった人に預けられるのかとか悩みどころだし。
そこでお昼の鐘の音が鳴り、
「ちょうどお昼だ。これからヴィヴィオとお昼を食べるんだけどスバルもどう…?」
「それではご一緒します」
「よかった。それじゃ…他には、あ! いたいた」
なのはさんが見た方には黙々とデータを打ち込んでいるシホさんの姿があった。
シホさん、あれでかなりやり手だから非の打ち所がないというのはこの事だろう。
デスクワーク作業はお手の物だし。
それにあたし達に特別訓練と称して教えてくれる地球発祥だというチュウゴクブジュツ…?という武術。
この魔力を一切使わない攻撃方法はとても有効だということが判明しているのである。
センターガードのティアとフルバックのキャロはともかく、あたしとエリオ、ラン、レンは習っている。
それでガジェットにシントウケイ?という攻撃方法を試しに使ってみたらAMFを無視して中身に浸透し爆発を引き起こした時はびっくりした。
他にも瞬動術という移動法はマッハキャリバーを使っているあたしは併用できないけど、他の五人は使っていて全員ソニックムーブをしているのではと思うほどの動きをしている。
エリオなんか瞬動術とソニックムーブを同時使用して移動が倍以上になったと喜んでいた。
総じて隊長、副隊長陣は全員シホさんに習ったと聞くからやっぱりシホさんも超人の一人かもしれない。
昔は機械一式はアナログがデフォの魔術師だから全然ダメだったと後に聞いたけど、信じられないというのが最初の感想だった。
ティアにも聞いたんだけどシホさんは才能があんまりないと聞いた。
それなら必死に努力して色々な技能を会得してきたんだろう。
シホさんは謂わば努力の人なのだ。
魔術も魔法も武術も全部昔に戦場で渡り歩いていた時に必死に習得したという話だし。
シホさん自身は私の教導は反面教師なのよと言っていたけど、それもあたし達の経験にしっかりと重なっていくのでいいことだと思う。
だから無駄な教え方もしないし、なのはさん同様実に覚えやすい教導をしてくれるので嬉しい限りである。
閑話休題
「シホちゃーん。シホちゃんも一緒にお昼はどう?」
「そうね。それじゃご一緒させてもらおうかしら。待ってね、すぐにデータのセットを終わらせるから」
それからシホさんはあたしと比べてもかなり素早い操作をしてデータ処理を終わらせてやってきた。
それで三人で歩いている時にふとさっき思ったことをなのはさんに聞いてみた。
「この先、ヴィヴィオってどうなるんでしょうか?」
「ちゃんと受け入れてくれる家庭が見つかればそれが一番なんだけどね」
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