魔法先生ネギま!
0372話
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ケルトンを構成していた骨が周囲へと散らばる。
「え? 何が起きたの?」
美砂の呟きが聞こえるが、スケルトンは無言で俺の方へと向かってきてはその場で魔力を奪われて地面へと骨を散らかすのみだった。
それから数分。俺が魔力を吸収される感覚に耐えている間に部屋にいたスケルトンの全ては千鶴や美砂よりも脅威度の高い俺へと向かって来ては魔力を奪われてそのまま床へと骨の山を作ったのだった。
そして全てのスケルトンを倒したと判断した千鶴が黄の領域を解除する。
「ふぅ……」
多少魔力は持って行かれたが、持って行かれた分に関しても既にその殆どをSPブーストの効果で回復させている。
「美砂! 無事だったのね!」
部屋の入り口の方から円の声。そちらへと視線を向けると、そこでは円が美砂へと走って駆け寄り、茶々丸が歩いてその後を追っていた。
「円! あんたもよく無事だったわね!」
円と抱き合ってお互いの無事を喜ぶ美砂。
「千鶴も無事で良かったわ」
「ええ。美砂のおかげで何とかね。それよりも円はアクセル君と一緒に?」
「違うわ。私も美砂や千鶴みたいに苦戦している所をアクセル君に助けられたのよ。……もっとも、私の場合は2人とは違って空を飛んで敵の攻撃が届かない場所から炎を撃ちまくってただけなんだけどね」
その言葉に円のアーティファクトである、純炎の涙の効果を思い出したのか美砂がその両腕、両足に嵌っている腕輪、足輪に羨ましそうな目を向ける。
「いいなぁ。私なんか千鶴の赤の領域に隠れて魔法の矢を撃ちまくってたのに」
「あらあら。でも、私は攻撃魔法が得意じゃないから美砂がいてくれて助かったわよ? でないと領域の中に閉じ籠もってるしか出来なかっただろうし」
そんな風に話している面々へと視線を向け、安堵の息を吐く。
取りあえず刃が欠けて刃物としては使い物にならなくなった剣を捨て、スケルトンが持っていた剣を回収して空間倉庫の中へと収納していく。
「さて、こうなるとまず確実にあやかもこの中にいると見ていいだろうが……」
「そうねぇ。私達がいたんだからあやかがいるのも間違い無いと思うわ」
円や茶々丸から強制転移の時に接触していた云々という話を聞いた千鶴が頷く。
「とは言っても、あやかの事だから余り心配はいらないんだろうがな」
従者4人の中でもあらゆる属性の魔法を使いこなし――その殆どが初級魔法だが――、尚且つ本人のセンスもあってアーティファクトである鮮血の鞭を使った戦闘力も高い。悪く言えば器用貧乏なタイプなのだが、あやか自身のセンスと才能で万能と言っても間違いでは無い能力を持っているのだ。
「でも、あやかも年頃の女の子なんだから1人だと色々と苦労する事もあると思うわ。出来
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