魔法先生ネギま!
0372話
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制的に転移させられ、その近くには円も転移させられていた。そうなると聞こえてきた悲鳴が誰のものなのかは大体予想が出来る。即ち、俺の従者のうち残り3人の誰か。
「間に合えよっ! 加速!」
短く叫び、精神コマンドの加速を使用。より速度を増して通路を駆け続け……
「見えた!」
通路の先に広い空間。微かに見えるのは『魔法の射手』の炎の矢か。つまり誰かが戦っている!
まだ死んではいない。その微かな安堵を胸に、最後の通路を駆け抜けて広い空間へと飛び込む。
そこで見たのは虹色領域の腕輪で赤の領域を発動して守りを固めている千鶴と、『魔法の射手』を放っては領域内へと退避している美砂の姿だった。
そして視線を動かすと次に目に入ってきたのは剣を持った骸骨の集団。ゲーム的に言えばスケルトンとでも呼ぶべきか。
「はぁっ!」
駆ける速度を維持したまま、スケルトンの集団へと突っ込んでいく。同時にブロードソードをその中心地点で大きく振り回し、当たるを幸いにスケルトン達の骨を砕き、切断し、破壊する。同時に何体かのスケルトンの持つ剣もまた破壊し、数秒後には俺の周囲にいたスケルトン達は殆どがバラバラの骨になって地面へと転がっていた。
『アクセル君!』
俺を見た千鶴と美砂の声が重なる。
それに軽く手を上げて応えながらも、まだ周囲にいるスケルトン達を警戒する。
そしてふと気が付く。こいつらは恐らく魔力で動いている存在。なら。
「千鶴、俺を中心にして黄の魔石の力を使え!」
虹色領域の黄の石。その力は指定した領域内にいる存在から魔力を吸収するというものだ。俺の考えが正しければ……
「え? でも黄の領域だとアクセル君も魔力を……」
横から突き出された剣の一撃を回避し、刃筋を通すといった事をしないで扱った為に所々刃が欠けているブロードソードで真下から切り上げてその骨だけの身体を左右に分けてやる。ボロボロの剣を見ていると、ふとSEEDの世界でブリッツに乗っている時にジンの重斬刀を使っていた時の事を思い出す。あの時も最終的には切れ味なんて2の次で棍棒代わりになってたんだが……そんな事を思い出しつつスケルトンの攻撃を回避して口を開く。
「安心しろ、俺の魔力回復速度は知ってるだろ。こいつ等の魔力を吸収する程度の時間なら全く問題無い!」
「……分かった、アクセル君を信じるわ。アクセル君を中心に半径5mに領域を指定。黄の石よ、その力を示せ」
千鶴の言葉が終わると同時に、俺を中心にして黄色の領域が広がっていく。
「ぐっ」
魔力を抜き取られる感覚に低く呻くが、俺の周囲にいるスケルトン達はそれどころではなかった。
『……』
無言でバタバタと地面に倒れていったのだ。そしてその衝撃でス
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