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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第142話】
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向かっても間に合わないんじゃ……」


そんな疑問を、悪戯っ子みたいな笑みを浮かべ、真理亜は答えた。


「大丈夫よぉ♪あの人が援護に向かったから♪」

「「え?」」


真理亜の言った意味が解らず、二人は互いの顔を見合わせて疑問符を浮かべるだけだった――。


――福音との交戦空域――



弾装を装填していると、プライベート・チャネルの回線が開いた。


『あ、有坂君!』

『何です!?交戦中ですからデートのお誘いは後にしてください!』


装填完了し、回避行動を取りつつヴェントとスターライトmkVによる斉射を行う――その射撃も、細かく右左とゆらゆら動き、一気に加速したかと思えば光弾による一斉射――。

流石に精神的に参りつつも、当たるわけにはいかないから緩急つけた急上昇、急降下、時には海へ潜ってその光弾を逃れ、上がると同時にヴェントによる射撃を続ける。

――耐水加工がされているから撃てるが、されていなかったらもう使い物にならないだろう。


――と、まだ繋がっていたプライベート・チャネルから――。


『有坂君、冗談を言っている場合じゃありません!――その空域へ向かう高エネルギー反応があります、気をつけてください!』

『……高エネルギー反応?それって粒子ビームとかですか?』

『違います!此方でも確認を取っていますが、有坂君、気をつけてください!』

『……了解』



通信が切れると共に思うことは、どうやって気を付けろというのだ――。


「―――――!」


そんな一瞬の考えの隙をついてか辺り四方八方に光の粒子が集束し――弾丸へと形成されていく。


「クッ…!?包囲攻撃かよ!」


既に避ける場所も無く、退路には福音が待ち構える様に翼を迫り出す。

頭上に抜け穴があるが、光弾の速度と爆発範囲を考えても間に合わず、だからといって既に逃げるには遅すぎる。

――頭に過るのは、さっきの一夏の姿だった。

それと同時に、急に恐怖心が沸き上がるのを感じた。

そして、最初に集束した光弾が迫り、眩い閃光が視界を覆った――。

その時、上空から飛来する高エネルギー反応を村雲がキャッチ――と、共に、その高エネルギー反応を出しているであろう物体が俺と光弾の間に入るように立ちふさがり――そして。


「プラズマフィールド、展開!!」



その物体は腕を突き出すと共に、周囲に特殊なプラズマフィールドを形成――それは俺とその【物体】を守るように形成された瞬間――次々と光弾がそのバリアに着弾――だが爆発までは此方に届かず、そのプラズマフィールドが遮っているようだった。



――風花の間――


「……!
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