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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第142話】
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っていた携帯の音楽が辺りに鳴り響いた。


自然な流れ出電話の通話ボタンを押し、電話に出ると――。


『未来ちゃん?有坂真理亜です。――急いで花月荘隣の駐車場に来てほしいんだけど…?』

「え?……わかりました」

『うふふ、急にごめんねぇ?――美冬ちゃんも待ってるからねぇ〜』



プツリ――通話の音が切れると共に、不安な気持ちを抱えたまま、私は向かった――駐車場へと。


――トラックコンテナ内――


私と美冬ちゃんは、促されるようにトラックコンテナ内へと足を踏み入れるとそこにあったのは――美冬ちゃん専用機の【村雲・改】と、私用に用意された専用機【天照】が前面装甲を開いたまま、私達を受け入れるのを待っているかのように佇んでいた。


「……あの、お母さん…?」

「うん?未来ちゃん、どうしたのかな?」

「……何で、天照と村雲がここに…?」

「……今の貴女達に必要な【力】……でしょ?」


そう笑顔で言う真理亜さんに、私は――。


「で、でも……一度受け取らない――まだ時期尚早ってみんなの前で言ったのに――受け取るわけには……」

「……私も、力は欲しいけど…一度言ったことを直ぐに覆す何て出来ないよ、お母さん……」


美冬ちゃんも私と同じ様な気持ちか、そう弱くか細い声で喋った。


「……そうねぇ。確かにみんなの前で言った手前、貴女たちがおいそれと受け取らないのはわかるわよ?――でもね」


柔らかな笑顔から一転、いつもの有坂真理亜とは違い、真剣な眼差しで二人を見つめる。

いつもと違う有坂真理亜の表情に、二人の心臓は跳ね上がる思いだった。


「そう言って、何もせずに居ると後悔する事になる。――泣いても事態は解決しない。無事を祈っても、それは気持ちしか届かない。――ううん、あの子に気持ちも届いていないかもしれない。だって、人は想いを言葉に乗せる事が出来るのだから――だから、離れた場所からでは心配する気持ちも、今戦っているあの子には届いてないと、私は思うの――今なら、ヒルトに怪我をさせずに助けられる――その為の力だと思って、受け取りなさい――何て、少し偉そうにし過ぎたわねぇ。反省反省」


最後はおどけた感じで笑顔になる有坂真理亜に、二人は目をぱちくりさせ。



「難しく考えないで、このISで誰かを助ける【力】だと思って、受け取りなさいな♪――他の子が何を言っても、貴女たちはちゃんと努力して手に入れたのだから。――だから私は貴女たちに専用機を贈る。――後ろめたい事何て、何もないんだから、ね?」


その言葉を聞き、二人はまだ少し迷いがあった――が、それを払拭するかの様に頷いた。


「で、でも今からIS装備して向こうに
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