DAO:ジ・アリス・レプリカ〜神々の饗宴〜
第六話
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だ。ちなみにレベルは31。階梯は2だ」
「では僕のも紹介しましょう」
ハクガは足で地面に弧を描く。すると、それに呼応するようにハクガの足が青白い燐光を纏う。
しゃらん、という涼やかな音と共に羽を広げ、翼の生えた靴がハクガの足に装着されていた。
「《空を掛ける靴》です。僕の階梯も2です。レベルはこれもリーリュウと同じ31」
「じゃあ次は俺か!」
カズが虚空をつかむ動作をして、一気に《それ》を引く。
すると虚空からずるり、と、カッターのような刃をもった大剣が出現した。
「《切り裂く剣》だ。俺の階梯は2だけどな、俺はこいつらよりレベルが一高いぜ!」
「カズがか弱い生物たちを乱獲するからでしょう。そんな子に育てた覚えはありませんよ」
「知るか!か弱くねぇだろありゃ!あとお前は俺のかーちゃんじゃねぇだろ!?」
「え、え〜っと?」
セモンが話に絡めず苦笑いしていると、リーリュウが教えてくれる。
「カズとハクガが二人で行ったミッションの時の話だな。東側の方に『紅日』というエリアがあるんだが、そこに結構強い精霊族がいる。サイズが二頭身だからマスコットにしか見えない」
「へ〜。本物のMMOみたいだな……」
「小波さんは結構こだわったからなぁ。すごいぞ、サイズ的にはあの《ソードアート・オンライン》に匹敵するとかしないとか」
「え、SAOに!?」
SAOに匹敵するのか、とセモンが驚愕の叫びをあげると。
カズとリーリュウが高速でこちらを向いた。
「な……?ど、どうした二人とも」
「……あ〜……セモンさん、その、すみません。彼らはあなたがSAO帰還者だというのを知らないと思います」
「せ、セモンはSAOサバイバーだったのか……」
「どうりで小波さんが優先的に採用するはずだ。なるほど、ならこの世界に適応するのも早いかな……」
「セモン、ステータスデータをもう一回確認してくれないか」
言われるままにセモンはメニューウィンドウを呼び出す。
「え〜っと……名前は《セモン》、称号は《神話剣》、あ、《六門魔術》ってこれか。階梯は1。レベルは……12、だな」
「やっぱりか……小波さん結構優遇したな」
「初陣に《縛鎖の城》を選んだ理由がわかった気がする。あそこは特訓にはちょうどいいからな……」
「しかし一歩間違えば大変なことになってしまいます。できるだけ慎重に進みましょう」
カズとリーリュウがハクガの言葉にうなずき、岩場を降りていく。
「それではセモンさん、行きましょうか」
「お、おう」
*
「……どう言うつもり
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