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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
千切り
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てもらっています。もし気が向いたら、いつでも言ってください。」
本当にがっかりとした表情を浮かべている店主に、観客は言葉を失う。
その後、千切りを終えた選手は、最初の二人のインパクトが高すぎて、凄く居づらそうにしていた。
「では、結果を発表します。一位は、ノーネーム、スレイブ!20ポイントです!」
ノーネームが満点を出したことに、観客から驚愕の声が上がる。
「二位は、ノーネーム、寺西一輝!19ポイントです!」
結果として、上位二つをノーネームが取ることになり、さらには店主があそこまでの反応をしたので、他の参加者も、観客も何もいえなくなる。
ゆえに、その場で声を出していたのは、観客の中にいたノーネームの子供達だけだ。
「残りの順位はこのようになりました。ベッチオさんとエンリーコさんは、料金を支払っていってください。」
よりにもよって一輝たちを笑った二人が料金を支払っていくことになり、その二人は支払うとその場を走り去っていった。
コミュニティに帰ったら盛大に笑われることだろう。
「いや〜すっきりした!」
「はい。特にあの二人が支払っていったということが。」
その光景に二人はとっても満足していた。
「では、焼きそばが出来るまでしばらくお待ちください。」
店主はその言葉とともに、調理を開始する。
「一輝さんにスレイブさん、今の何!?」
「どうやて切ったの?」
「皆相変わらず元気だな。一回落ち着け。」
スレイブが困っているので、とりあえず落ち着かせる。
「俺がやったのはカマイタチで切っただけだよ。思いっきり力技だからコントロールが難しいんだけど。」
「私は剣だから、ただ自分の指で切った。」
「へ〜。だから包丁でやってるときやりにくそうにしてたんですか?」
「ああ。刃物が刃物を使うことがな。どうしても違和感が拭いきれない。」
そうやって子供達と話していると、焼きそばが届いた。
「はいよ!自信の一品召し上がれ!」
「ありがとうございます。にしても・・・凄い量ですね。」
「ま、子供達にも手伝ってもらうんだな。あと、これはあんな失礼なやつらがいたことへの侘びだ。」
というと、店主はコロッケを大量に渡してくる。
「いいですよ!あいつらが悪いだけで、店主さんは関係ないんだし、」
「いや、このゲームの主催者は俺だ。この責任の一部は俺にある。」
「・・・解りました。では、遠慮なく。」
一輝はそれを受け取ることにした。
「後、店主さんじゃなく、名前で呼んでくれ。これからも会うことになりそうだしな。」
「同盟のこと?」
「ああ。その関係で、会う可能性はあるだろ?」
「戦う側と後方側・・・可能性は低いけど、あることにはあるか。」
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