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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
千切り
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宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、“ ”はギフトゲームに参加します。
“六本傷”印』
一輝はルールを読むと、空欄になっているところにコミュニティの名前と自分の名前を記入する。
全員が記入を終えると“契約書類”は店主の手に集まる。
「では、皆さん!準備をしてください!」
その声とともに、参加者は包丁などの刃物を取り出していくが・・・
「おや?ノーネームの御二人はいいのですか?」
一輝たちが何もしないのを見て、店主が聞いてくる。
見物している人たちと、参加者のうち二人が「ノーネームには包丁すらないのか。」と笑っているが、一輝はそれを無視し、スレイブに我慢するよう言う。
「もう既に準備は終わっていますよ。」
「刃はここにある。問題ない。」
二人が淡々と言うと、笑っていたやつらも黙り、店主の声を待つ。
「えー、では、全員準備が出来たようなので、始めたいと思います!
始め!!」
店主の開始の合図で八人の参加者は一玉目を半分に切る。
が、一輝とスレイブは違う行動をしていた。
二人は集中した表情で二玉とも持ち、上に投げた。
そして、一輝は右手を、手のひらが前を向くように上げ、スレイブは両手を虎爪の形にして、待つ。
そして・・・キャベツが落ちてくると同時に・・・
「ウインドカット!」
「虎爪!」
一輝は腕を横に動かし、風の刃で一瞬で全部千切りに、スレイブはその指で切り刻み、一瞬で千切りを作った。
「「終わった。」」
「・・・の、ノーネームの寺西一輝、スレイブ、二名の千切りが終了しました。」
会場が固まった。
まだ誰も、半玉すら終わらせていないなか、この二人は二玉全てを終えたのだ。
「では、二人とも同時だったため、速さのポイントは両名に10ポイントずつ入ります。次の人が終わるまで時間が有るので、先に審査をしてしまいます。」
店主が最初に帰ってきてそう言うと、他の人も動き出す。
観客は「早いだけだ。雑に決まってる。」と言っているが・・・
「これは・・・あなた方、料理の経験は?」
「経験って言うほどはありません。」
「私も、マスターと同じです。」
一輝はもといた世界で本当にテキトーに作るか、外食で食事を済ませていたため、特に料理をしていたというわけではない。
スレイブについても、ノーネームに来てからメイドの仕事で作ったのが料理初体験のため、最近始めたばかりである。
「それでここまで・・・御二人とも、六本傷で厨房に入りませんか?」
「スイマセン、お断りさせていただきます。」
「では、私も断らせていただきます。」
「そうですか・・・残念です。私は六本傷で副料理長をさせ
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