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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
露店巡り
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イブちゃんにとってどっちも素だ、ということです。」
しっかりと解決しそうなので、一輝は文句が言えなくなる。
「じゃあ、解決ね。私と鳴央は一緒に回るけど、ヤシロはどうするの?」
「う〜ん・・・レティシアちゃんと一緒に回るよっ。まだちゃんとお話したことないし。」
「はぁ・・・OK。それで行こう。また相談があったら呼ばせてもらっていいか?」
「「「もちろん!」」です!」
こうして、一輝はスレイブと二人で収穫祭を回ることが決定した。
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収穫祭初日。
一輝とスレイブは二人で露店を回っていた。
「さて、何か食べたいものはあるか?」
「いえ、特にありません。マスターが食べたいものでいいです。」
結論、特に変わる様子がなかった。
「・・・はぁ。さっきも言ったけど、今日は主従関係とか気にしなくていいぞ?」
「無理です。マスターがマスターであることは、変わりようがありませんから。」
メイド服の一部である尻尾がフリフリしているところを一輝は確認する。
《これは・・・本心で言ってるな・・・》
このメイド服に搭載されている猫耳と尻尾は本人の感情に従って動く。
こうして動いているということは、感情を偽っているわけではないのだ。
《これじゃあ何も解決しそうにないけど・・・》
「食べたいものを言いなさい。」
一輝は命令した。
「そうですね・・・強いてあげるなら甘いものです。」
そう淡々と言ったスレイブに、一輝は大げさではなく、驚愕の表情を向けた。
「マスター、さすがにその表情は傷付きます。私も一応、女ですよ?」
「・・・あぁ、悪い。だな。スレイブは、一応じゃなく、れっきとした女の子だったな。ちょっと待ってろ。」
「え、ちょ、マスター!?」
一輝はスレイブをベンチ(?)に座らせると、“化”の式神も使ってざっと露店を回る。
一分後。
「好きなのを食っていいぞ。」
「どれだけ買ってきたのですか・・・」
一輝は目に付いた甘いものと、美味しそうだったものを片っ端から買ってきた。
両手に収まらず、ギフトを使って落ちないようにしているほどだ。
「お祭りなんだから気にするな。」
「マスターらしいですね。では、これをいただきます。」
スレイブは一輝の手の中から一つの袋、綿あめを取る。
そしてそれを、笑顔でモフモフ食べ始めた。
尻尾も音が鳴るほどに動いている。
《すこしずつ溶けてきてる・・・かな?》
一輝はそう判断して、買ってきたでかい骨付き肉を食べる。
「ふう、美味しかったです。箱庭にも綿あめがあるとは・・・」
「俺も驚いたよ。まあ、ハバネロ味とかがある辺り、どう
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