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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
拉致
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めボツだ。
「・・・・・・・なら、今回の件でもらえるだけ、これを作って欲しい。」
一輝はそういってお札の元である霊験あらたかな紙を白夜叉に見せる。
「ふむ。これは見本として預かってもよいか?」
「ああ。まだ割りとあるし。」
「では、作らせるが・・・おそらく、ほぼ無限の量になるぞ。」
「・・・いいよ。他に思いつかないし、無限にあったら助かるっちゃ助かるし。」
一輝は、一瞬固まった後に、そう返す。
「では、次は黒ウサギのほうの案件じゃが、」
「なんでしょう?」
白夜叉は少しばかり黙る。
その状態から、重要なことだと考えた黒ウサギは真剣な表情になる。
一輝は、かすかに噴出しそうになっているのを見つけたため、半分面白がっているな、と考え、式神を五枚手に持つ。
白夜叉は顔を上げると、黒兎の目を見て、こういった。
「天平の旗本にスカウトに行くから、黒ウサギも付いてくるのだ!」
黒ウサギは全速力で逃げ出した。
「一輝!」
「おう!新入りのお披露目だ!」
一輝は先ほど作った五枚の式神のうち、一枚を掲げ、言霊を唱える。
「式神展開。“食”!捕まえろ!!」
式神、ブラック★ラビットイーターが現れた!
ブラック★ラビットイーターは触手で黒ウサギを捕らえた!
「にょわー!なぜここにラビットイーターが!?」
黒ウサギが全部燃やしたはずなのですよー!!と、振り回されながら叫ぶ黒ウサギ。
「残念だったな!その中に残った種を育ててもらい、ブラック★ラビットイーターは俺の式神となった!」
「何をしているのですか貴方は!?“擬似神格・金剛杵”!」
黒ウサギは稲妻によって焼き倒そうとするが、
「なぜですかー!」
それは触手十本を犠牲に逸らされる。
今、式神となったブラックラビットイーターはその霊格を上げている。
完全には防げなくても、逸らすことくらいは出来るのだ。
「追加で、式神展開。“食”!」
一輝は残りの四体も召喚し、ブラックラビットイーター五体で黒ウサギを弄る。
全身を触手で撫で回され、真っ赤になったあたりで止めさせて黒ウサギを白夜叉に預ける。
「では、行ってらっしゃい!」
「うむ、行ってくる!」
こうして、黒ウサギは誘拐されていったのだった。
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「とまあ、こんな感じで黒ウサギは連れて行かれたよ。」
「なにやってるのよ、アンタは・・・」
ペストは思いっきりあきれていた。
「さて、じゃあ俺は子供達を手伝ってくるよ。力仕事は危ないからね。」
一輝はペストのあきれの視線を背に、子供達の手伝いに向かった。
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