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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
拉致
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、拉致のことだよ。」
「拉致!?一体誰がそんなことを・・・」

さすがのペストも、拉致と言う言葉には驚いたようだ。

「やったのは白夜叉だよ。んで、俺も協力したんだ。」

一輝はそういうと、そのときの状況について説明を開始する。



             =================



一輝はそのとき、ある生命と契約をしていた。

「我、汝を我が式神とし、わが手足とする。汝、この契約を受け入れ、我に従属せよ。」

一輝が契約の言霊を唱え終わると、その生命達は一輝が掲げる霊験あらたかな紙にそれぞれが入り、式神となる。
今回契約をしたのは五体の、同じ種類の生命である。

「よし、契約完了。使えるときは限られるけど、その時に役立てばいいか。」

ここで、式神の契約について簡単に記しておく。

式神の入手法は二種類だ。
@自分が所属する神社などの神域で、その土地から与えられる。
A妖怪や魔物などの普通ではない存在と一方的な契約をし、式神とする。

@のやり方は、無条件で望む量の式神をもらえるが、ある程度高位の存在には太刀打ちできない。
Aのやり方は、相手がこの契約に承諾する可能性が限りなく少ないが、そのものの霊格を上げ、高位の存在にも対抗できるようにする。

どちらにも一長一短がある。

「さて、意外とあっさり終わって時間が空いたが・・・何をしよう?」

一輝がやれることがなくなり、その場に座ると、黒ウサギが走ってくる。

「一輝さん!今ものすごい光がこちらから見えたのですが、何かありましたか!?」

契約の光は、割と思いっきり輝く。

「ん?大したことじゃないよ。俺が戦力の式神を増やしてただけ。」
「ほう、どんな式神が増えたのか、興味があるのう。」

一輝の後ろから白夜叉もやってきて声をかける。
その後ろには女性店員もいた。

「おはよう、白夜叉。わざわざノーネームに来るなんて、なにかあった?」
「いや、二つほど用事があってな。一輝と黒ウサギにだから、勝手にいくでないよ、黒ウサギ。」

何かいやな予感でもしたのか、こそこそと逃げ出そうとしていた黒ウサギは、白夜叉に呼び止められ戻ってくる。

「まずは一輝にじゃが、私からの依頼について、追加で欲しいものはないか?」
「追加ってことは、ヤシロちゃんとスレイブの隷属以外で?」
「ああ。私からの依頼、と言う形であった以上、何か別のものを贈らねばならぬからな。」

一輝は本気で悩む。
強い刀が二振り手に入り、これと言って欲しいものが思いつかないのだ。
散々悩み、結果、一つ思いつくが、

「ジンの要求って、通るの?」
「旗を手に入れれば、十分に権利を与えられるよ。」

問題なかったた
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