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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING D
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る巨人よ。今ここに、その所在無き身を、我が眼前に現さん。」
先ほどの大蛇とは違う、神としてすら見られる、伝説を召喚する。
「今ここに顕現せよ、ダイダラボッチ!」
一輝の体から再び、輝く霧が現れ、固まっていく。
伝説二体分の霧がすべて消えると、そこには巨大な蛇と巨人がいた。
「こんにちは。しっかりと挨拶したいところだけど、時間がないから省略で。」
「構いませんよ。私たちは、中からあなたのことを見ていましたから。」
「今更聞きたいことはない。」
一輝は友好的な態度に感謝し、命令を出す。
「そこのでっかい龍を、紅い鉄人形と協力して止めろ!」
「「了解!」」
パロロコンは巨龍に巻きつき、地震の神格によってその身を揺らす。
ダイダラボッチはディーンの横に立ち、ともに巨龍を止める。
巨龍は敵が二体増えたことで、いったん退く。
そして、一輝も獅子王にユランをまとわせ、剣を強化する。
二人の覚悟を真正面から瞠目して受け取ったサラは、静かに嘆息を漏らし、
「退けないか?」
「退けないわ。」
「友達が戦ってるからな。」
「・・・・死んでもか?」
「・・・・退くぐらいなら。」
「それに、元から死ぬつもりもない。」
二人の意思は、とても固かった。
今巨龍に対抗している三体も、それに答えるかのように巨龍に抵抗する。
ゆえに、サラも、今の自分を捨てる覚悟をする。
「―――分かった。ならば、私も同じだけの決意を示そう・・・!!」
サラは剣を抜き、何のためらいもなく龍種としての誇りである龍角を切り落とした。
飛鳥は何が起きたかを理解できず、唖然と固まるが一輝はそうではなかった。
「サラ・・・お前、今、自分が何したか分かってるのか!?」
龍種の霊格の大きさは、その龍角の大きさに現れる。
それを折ったらどうなるか、一輝はそれを知っていたから、黙ってはいられなかった。
「分かっているし・・・気にしなくて、いい。」
一輝にそれだけ答えると、飛鳥のほうに倒れこむ。
「龍角は、純度の高い霊格の固まりだ。神珍鉄にもうまく溶け合う・・・!
君達なら・・・止めてくれると、そう思える。
“アンダーウッド”を、私の第二の故郷を守ってくれ・・・!」
自分の思いを伝えたサラは、そこで意識を失った。
「あなたの故郷、必ず守るわ。」
飛鳥は自分の腕の中にいるサラにそう伝えながら抱きしめ、龍角をディーンに捧げた。
龍角は、ディーンの装甲と一体化し、その力を上げる。
サラが二百年の時を懸け、鍛えたギフト、その思いを、ディーンはしっかりと受け取った。
「サラの覚悟、絶対に無駄にはしない。」
「ああ。あの二体にも、今は飛鳥の命令を聞くよう
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