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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING A
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い。
二つ目に、何か、見ててぜんぜん違うように感じる。」
「では、あれはゲームとは無関係にあるものだと?」
「それで間違いないだろう。ん?」
《なんか、変な感じがするな・・・》
根拠があるわけではなく、ただ感じがしただけ。
だが、それを感じ取れたのは、一輝だけだろう。
一輝はその感覚を信じて眼下の“アンダーウッド”を見ると・・・
「「「―――ウオオオオオオオッォォォォォォォォォォォォ―――!!!」」」
急に巨人が現れ、アンダーウッドを強襲し始めた。
「十六夜!あいつらはどうやって・・・」
「さあな。だが、何かしらの策があったってことだろ。ただし、これで下は大混乱が確実だ。誰かが指揮を執らないとまずいんじゃないか?」
「・・・解った。私が行く.お前たちも無茶はするな。」
サラはそう言うとアンダーウッドに向かう。
そして、十六夜は学ランの袖を引きちぎり、止血のために左肩に巻き始めるので、
「有っても効果があるかわからんが、モルヒネ使うか?」
一輝はそれを手伝いながら、十六夜にたずねる。
「いや、今はこの痛みで意識がはっきりとしてるほうがいい。」
「そうか。でも、念のためにオマエ用とグリー用を渡しとく。」
一輝は学ランのポケットに注射を二本入れる。
「大きさで解るから、それを使ってくれ。」
「オマエはどうするんだ?」
「一つ、気になることがあるし、これが当たりなら俺以外が対処するのは難しいだろうから、俺も下に行く。」
「お前の実力なら、突撃を手伝って欲しかったんだが、それなら仕方ないか。」
「悪いな。それと、こっちは任せた!」
「ああ、任された!」
一輝はその声を背に、アンダーウッドへと向かった。
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