暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING A
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
その手伝い。OK?」
「ええ。」
「大丈夫です。」
「問題ないよ!」
「了解です。」
一輝は四人の返事を聞くと、手持ちの武器の確認を始め、水を補充しに向かった。
==============
“アンダーウッド”上空1000メートル地点。
一輝は人の姿のスレイブとともに水に乗り、グリーのすぐ横を飛んでいた。
「いや〜、ホント、いい眺めだな。」
「ですね。閉ざされた空間でありながら、地平線が見える、なんとも不思議な光景です。」
一輝はそうやって箱庭を眺めながら、倉庫から取り出したサンドウィッチを食べる。
いつでも呑気なやつだ。
「スレイブも食べるか?」
「今食事を取るというのはどうかと思いますが、いただきます。」
スレイブも小腹が減っていたようで、素直に受け取る。
「十六夜もどうだ!?うまいぞ!」
「なら俺とサラとグリーの分、三つくれ!」
一輝は十六夜に三つのサンドウィッチを渡す。
「サンキュー!ついでに、グリーが編隊を崩せばこの五倍は出せるって言ってるんだが、どう思う!?」
「俺も出すから、行こうぜ!」
「だから、先ほどから行くなといっているだろうが!」
サラは二人の問題児に振り回される。
そうやって楽しんでいた集団だが、だから気づけなかった。
編隊の真正面に黒い円盤のようなものが現れていることに。
それは、突如として形を変え、蠢くように戦慄き始める。
そして・・・
「ぜ・・・全員、逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
それは、魔王レティシア=ドラグレアの姿になり、サラの胸元にめがけて、長槍を放った。
「サラ!」
その槍は尋常外の速度でサラに向かうが、十六夜がそれを左肩に受け、庇う。
一輝はその姿を見て、少し安心すると後陣に向けて、声を荒げる。
「十六夜の言葉が聞こえなかったのか!死にたくなければさっさと逃げろ!!」
その声で固まっていた後陣は蜘蛛の巣を散らす勢いで逃げ出すが、それがレティシアの気を引いてしまい、龍の影を変幻させた無数の槍で狙いを定める。
「スレイブ!」
「はい、マスター!」
一輝はすぐさま剣の常態のスレイブを持ち、鞘を腰につるすと、同時に水の剣、弾を作り、影の槍を撃墜していく。
「これはッ・・・!」
「はい、一撃一撃が途轍もなく重いです!」
一輝は押し負けそうになりながらも、スレイブの助力によって持ちこたえる。
そうして全てを打ち落とし、レティシアの観察に入る。
「あれは・・・レティシア本人ではないな。」
「なぜそう言い切れるのですか?」
「一つ目に、今は休戦期間中だから本人が襲ってくることは出来な
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ